歓迎式の後、ルオン・クオン国家主席とボルアーテ大統領は両国の代表団を率いて、会談に臨みました。席上、両首脳は二国間関係を新たな発展段階に引き上げる決意を示すとともに、経済、貿易、投資を中心に、強みを持つ分野における協力を促進することで一致しました。その中で、農産物の市場開放や、両国関係の持続可能な発展に向けての法的枠組みの整備を目指す、二国間協力文書の交渉と締結を積極的に進めることが含まれています。また、両者は、両国の企業コミュニティの交流とビジネス協力の強化に有利な条件を提示し、貿易額を両国の潜在力に見合うように引き上げることが狙いであると強調しました。

さらに、地域と国際の場や多国間フォーラムで互いに支援し合い、ペルーとASEAN、南南協力の強化に取り組むことでも合意しました。

ルオン・クオン国家主席は、ペルーの役割と地位を重視し、今後、二国間関係をより深めることを望んでいると強調しました。また、ペルーが3回目にアジア太平洋経済協力会議（APEC）を主催することを祝い、APEC首脳会議の成功がアジア太平洋地域の発展、連携、繁栄、およびペルーの役割と地位向上に貢献するとの確信を示しました。この機に、ペルー大統領はベトナムがリマで外交代表事務所を早期に開設するよう希望を表明しました。

会談後、両首脳は二国関係の強化に関する共同声明を発表しました。

なお、ルオン・クオン国家主席のペルー公式訪問は、両国の外交関係確立30周年にあたり、行われ、政治・外交から経済・貿易分野までの二国間関係の前向きな発展を反映する重要な節目となっています。