ロシアとトルコ 両首脳が会談 関係正常化をアピール
(写真:AFP)
ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は10日、モスクワで首脳会談を行いました。
会談のあとの記者会見で、プーチン大統領は、シリア情勢をめぐり、「ロシアとトルコの仲介で停戦が達成されただけでなく、政権側と反政府勢力の直接対話が始まった」と述べ、政治解決に向けた両国の役割を評価しました。
そのうえで、プーチン大統領は、「過激派組織IS=イスラミックステートをはじめとするテロ組織に対し、合同の軍事作戦を行うなど、協力を拡大することを確認した」と述べました。
一方、エルドアン大統領は、ロシアから天然ガスを輸入するためのパイプラインの建設計画が進んでいることを歓迎したうえで、ロシアの支援によってトルコに原子力発電所を建設する計画についても、後押しをしていく考えを示しました。
ロシアとトルコは、おととし11月のトルコ軍によるロシア軍機の撃墜で関係が悪化しましたが、プーチン大統領が「両国は重層的に協力を進める道に戻った」と述べたのに対し、エルドアン大統領も「すべての問題を克服した」として、関係の正常化をアピールしました。