ロシア元スパイ暗殺未遂事件 安保理で英ロが応酬

(NHK)神経剤を使ったロシアの元スパイ暗殺未遂事件で、イギリス政府がロシアの関与を明らかにしたことを受けて、国連の安全保障理事会で会合が開かれ、イギリスが、ロシアへの制裁措置を示唆したのに対してロシアは「根拠のない嫌疑だ」と反発し、対立が深まっています。

 

ロシア元スパイ暗殺未遂事件 安保理で英ロが応酬 - ảnh 1       (写真:AFP/TTXVN
イギリスでは、ことし3月、神経剤「ノビチョク」を使ってロシアの元スパイらを殺害しようとした暗殺未遂事件が起き、イギリス政府は5日、ロシア軍の情報機関に所属する男2人を容疑者として特定し逮捕状が出されたことを明らかにしました。

国連の安全保障理事会では、イギリスの要請を受けて6日、会合が開かれ、イギリスのピアース国連大使は、ロシアが化学兵器の使用を禁止する国際規範と違う世界で動いていると批判しました。

そのうえで、ピアース国連大使は「制裁を含む最善の方法を駆使してわれわれの社会に対する脅威を取り除く必要がある」と述べ、ロシアへの制裁措置をとる可能性を示唆しました。

これに対してロシアのネベンジャ国連大使は「根拠のない嫌疑を断固拒否する。反ロシアのヒステリーだ」と述べて、強く反発しました。

さらに、両国の大使が他の理事国や傍聴席の外交団に向かって互いの主張への支持を訴える一幕もあり、対立が深まっています。

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