ロシア、和平交渉を当面見送り ウクライナの越境攻撃で
(VOVWORLD) -ロシアのウシャコフ大統領補佐官は19日、ウクライナ軍がロシア西部クルスク州を越境攻撃しているため、和平交渉は当面見送ると述べました。ただ、ロシアが先に提示した和平案は撤回していないとも語りました。
(写真:ロイター) |
ウシャコフ氏はビデオ声明で「現段階では(クルスク州の情勢を)踏まえ、協議は見送る」と発言しました。
プーチン大統領が6月に提示した和平交渉案は撤回されたのかとの質問には「違う。撤回されていない。ただもちろん、現時点では、どんな形であれ交渉のプロセス入ることは不適切極まりない」と述べました。
交渉を見送る姿勢をいつまで継続するのかとの質問には「わからない。戦況を含めた状況次第だ」と答えました。
プーチン大統領は6月、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)加盟に向けた野心を放棄し、同国東・南部4州をロシアに引き渡した場合のみ戦争を終結させると表明しました。ウクライナ側は降伏に等しいとして直ちに拒否しました。(ロイター)