(VOVWORLD) -ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は6日、ロシアは11月の米大統領選挙に干渉しないと述べました。
(写真:Ria Novosti) |
学生向けの講義で「われわれは米国の選挙に介入したことは一度もない」とし、2016年と20年の米大統領選へのロシア関与疑惑を否定しました。「今回も干渉するつもりはない。われわれは誰かに対しどう生きるかを指図しないが、誰かがわれわれに指図することも望まない」としました。
その上で、今月末のロシア大統領選に他国が干渉しようとするいかなる試みも阻止すると指摘しました。予期せぬ展開がなければプーチン氏が確実に勝利するであろう投票に対する西側諸国からの批判をロシアは気にしていないと述べました。
米国との関係については「おそらくかつてないほど悪化しました。米国はわれわれと戦っている」とした上で、ロシアは米国を敵視しておらず、世界の2大核保有国には世界の戦略的安全保障を確保する特別な責任があるとしました。
ウクライナではロシア軍によって米国製の戦車が破壊されており、米国製の航空機がウクライナに送られれば同じ運命をたどるとしました。
ロシアによるウクライナ侵攻を受けて西側諸国が課した制裁措置に関しては「われわれを傷つけるものではない」とし、それどころか経済と社会の「内部の流動化」につながったと言及しました。昨年のロシアの経済成長率が3.6%を記録したことは制裁の失敗を示すとしました。
ロシアの将来に関する質問に対しては、地政学的な変動が起きているため簡単ではありませんが、ロシアは世界に開かれた国であり続けると語りました。(ロイター)