(VOVWORLD) - 中国税関総署は、感染発生地域からの渡航者に対し、感染者との接触歴がある場合や症状がある場合には「入国時に税関に申告すること」を義務付けました。
2024年8月15日、コンゴ民主共和国ニーラゴンゴでエムポックス(サル痘)に感染した小児患者(写真:TTXVN) |
中国は16日、ウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」が発生している国や地域からの渡航者や物品に対する水際対策を6か月にわたり実施する方針を発表しました。これは、WHO=世界保健機関がエムポックスに関して「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言したわずか2日後の対応となります。
中国税関総署は、感染発生地域からの渡航者に対し、感染者との接触歴がある場合や症状がある場合には「入国時に税関に申告すること」を義務付けました。
さらに、感染発生地域から持ち込まれる車両やコンテナ、物品についても衛生処理が義務付けられます。
一方、スウェーデンでは15日、エムポックスのより危険な系統群の感染例がアフリカ以外で初めて確認されました。WHOは、欧州におけるこの系統群の輸入症例がさらに増加する可能性が高いと警告しています。
エムポックスは、1970年にアフリカのコンゴ(旧ザイール)で初めてヒト感染例が確認され、その後も同地域を中心に感染が拡大しています。(AFP通信)