「北緯17度線・平和への願い」イベント開催 過去と現在をつなぎ、未来を展望
(VOVWORLD) - 16日夜、中部クアンチ省のヒエンルオン・ベンハイ特別国家史跡で、ベトナム共産党機関紙「ニャンザン(人民)」とクアンチ省の共催により「北緯17度線・平和への願い」と題した芸術評論プログラムが開催されました。
ヒエンルオン橋は、ベンハイ川に架かる橋で、1954年のジュネーブ協定に従って北緯17度線に沿ってベトナムを南北に分断した境界線がちょうどその場所にありました。
このイベントは2024年平和祭の一環として行われ、インドシナ和平を定めたジュネーブ協定調印70周年、傷病軍人・戦没者の日77周年を記念し、また2025年に迎える南部完全解放・国家統一50周年に向けた取り組みの一つとなっています。
プログラムは式典と芸術評論の2部構成で、芸術面では「7月の日々」「別れのない日々」「血と花」「ベトナムの力」「鉄の大地に花開く」という5つのテーマで構成されました。
開会式で挨拶に立った新聞「ニャンザン」のレ・クオック・ミン編集長は次のように語りました。
(テープ)
「このプログラムを通じて、不滅の価値を称え、過去への誇りと信頼を醸成し、その精神を現在と未来につなげていきたいと思います。そして、私たちの祖国でより崇高な夢が実現するよう、共に努力していきたいという願いです」
このイベントは、新しい北緯17度線、発展するクアンチ省の姿を紹介し、歴史学習の場としても注目を集めています。また、国内外の人々をつなぎ、過去と現在を結びつけながら、平和で明るい未来を展望する機会となりました。
チャン・クアン・フォン国会副議長は次のように語りました。
(テープ)
「北緯17度線から、ベトナムを守るための全党、全国民、全軍の決意を新たにします。歴史の英雄的精神は、現在そして未来の世代がホーチミン主席の遺志を継ぎ、繁栄したベトナムを建設するための無限の力となるでしょう」
イベントでは、革命功労者への住宅提供、困窮家庭への支援、貧困学生への奨学金授与など、具体的な社会貢献活動も行われました。