席上、シー・キアン・ペン議長とチャン・タイン・マン議長は、今後の協力の強化や関係の格上げを目指す主要な方針と措置について意見交換を行いました。両者は、政治・外交協力が引き続き両国関係の核となっており、全体的な関係の方向性を定める役割があるという点で一致しました。マン議長は、シンガポールに対し、ベトナムの第14期党中央委員会の候補者を含む、ベトナムの戦略的な幹部の育成を引き続き支援するよう提案しました。

また、両者は、経済・貿易協力が引き続き二国間関係の重要な柱であることを確認し、グリーン経済、デジタル経済、クリーンエネルギー、サイバーセキュリティ、イノベーションなどの新たな分野や、経済連結に関する枠組み協定を中心に、締結された合意や協定の実施において、法的枠組みを整備し、各省庁、地方行政府、企業の監視を強化することで合意しました。

さらに、双方は、インフラ整備や交通連結、観光、草の根交流などの伝統的な分野での協力を強化することでも合意しました。安全保障・国防協力について、両者は対話メカニズムの活用、海軍・陸軍・空軍の交流、サイバーセキュリティ、救難救助活動、軍医、海洋の接続、環境保護および海洋生態系の保護を新技術の導入を通じて推進する余地が多くあると評価しました。

二国間の実質的な協力を促進するため、両者は、両国の国会間協力協定を効果的に実施し、ベトナムとシンガポールの戦略的パートナーシップをさらに発展させ、新たな段階に引き上げる必要があることで合意しました。また、それぞれの国の制度、政策、法制度の整備に関する情報交換や経験共有の促進、マクロ経済の安定確保、対外関係の拡大、国際統合の効果向上が求められました。さらに、国会の各委員会や機関、両国の議員、特に若手議員や女性議員間の協力活動を強化することも重要であるとしています。

これに先立つ2日午前、マン国会議長夫妻とベトナム国会代表団は、シンガポールのアジア文明博物館内のホーチミン主席の記念碑に花を捧げました。