国連安保理 ミャンマー情勢で決議を採択 クーデター後初めて
(VOVWORLD) -クーデター後の混乱が続くミャンマー情勢をめぐり、国連の安全保障理事会は、あらゆる暴力の即時停止と、アウン・サン・スー・チー氏など、拘束されているすべての人の解放を求める決議を採択しました。
(写真:The Nation) |
去年2月の軍によるクーデター以降、ミャンマーに関する決議が、安保理で採択されたのは初めてです。
ミャンマーでは、軍が去年2月にクーデターを起こして実権を握り、軍と対立する民主派勢力などとの戦闘が続いています。
イギリスは、国連安保理に、あらゆる暴力の即時停止や、アウン・サン・スー・チー氏を含む、拘束されているすべての人の解放などを求める決議案を提出しました。
21日の採決の結果、国連安保理は、決議案を欧米など12か国の賛成で採択しました。
ロシアと中国、それにインドは棄権しました。
去年2月の軍のクーデター以降、ミャンマーに関する決議が安保理で採択されたのは初めてです。
イギリスのウッドワード国連大使は「われわれはきょう、ミャンマー軍に明確なメッセージを送った。決議が完全に履行されることを望む」と述べました。
一方、棄権したロシアや中国、それにインドは、決議は、ミャンマー国内の情勢を不安定化させるものだと主張しました。
今回の決議には、加盟国に武器輸出を禁止するなど、強い措置は含まれておらず、事態の打開につながるかどうかは不透明です。(NHK)