米の鉄鋼・アルミ関税方針、NAFTA再交渉に影響する可能性
[ロイター] - トランプ大統領が鉄鋼輸入品に25%、アルミニウム製品に10%の関税を課す方針を来週発表すると明らかにしたことを受け、関税を巡る対立が北米での自動車生産をより複雑にするとの見方が広がり、NAFTA=北米自由貿易協定の再交渉が影響を受ける可能性があります。
(写真:AFP/TTXVN) |
現時点では、NAFTA加盟国のカナダとメキシコからの輸入が関税適用の対象に含まれるかどうかは明らかになっていません。
アナリストは、一部の国は除外もしくは低い税率が適用される可能性があり、関税を巡り不透明感が広がっていると指摘しました。
メキシコの業界団体CCEの国際交渉部門責任者モアゼス・カラチ氏は、輸入鉄鋼への25%の関税は工業製品に使用する米国製の部品などを増やすことを目指しているとみられますが、意図しない結果をもたらす可能性があると指摘しました。
同氏はNAFTA再交渉が行われているメキシコ市でロイターに対し、関税方針について「優先されているのは労働者なのか、消費者なのか。誰かが支払いを負担することになる」と述べました。