米政権、いわゆる「第三世界諸国」からの移民を恒久停止へ
(VOVWORLD) - ホワイトハウス付近で起きた州兵銃撃事件を受けた対応で、大統領は事件がバイデン前政権下での移民審査の不備に起因すると主張しています。
アメリカのトランプ大統領は27日、国内の制度を「完全に立て直す」として、いわゆる「第三世界諸国」からの移民受け入れを恒久的に停止するよう政権として取り組む方針を示しました。ホワイトハウス付近で起きた州兵銃撃事件を受けた対応で、大統領は事件がバイデン前政権下での移民審査の不備に起因すると主張しています。
トランプ大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「アメリカのシステムを完全に立て直すため、全ての第三世界諸国からの移民を恒久的に停止する」などと投稿し、「バイデンが承認した数百万件の不法入国容認措置を無効化する」と述べました。さらに「アメリカの純資産とならない者は全員送還する」としています。ただし、具体的な国名や「第三世界諸国」の範囲、また「恒久的停止」がどのような政策を指すのかについての説明はしていません。
投稿では、「非市民」への連邦給付金の停止、国内の秩序を損なう移民の市民権はく奪、公的扶助を受けている外国人や安全保障上の懸念があるとされる外国人の国外退去に言及しています。
26日には、ワシントンのホワイトハウス近くで州兵が銃撃され、アフガニスタン国籍のラフマヌラ・ラカンワル容疑者が捜査対象となっています。トランプ大統領は27日、負傷した州兵2人のうち1人が死亡したと明らかにしました。ロイターが確認したアメリカ政府文書によりますと、容疑者は今年、トランプ政権下で難民認定を受けていたということです。
これに先立ち、国土安全保障省の当局者は、バイデン前政権下で承認された亡命申請や、19か国の国民に発行された永住権(グリーンカード)について、広範な見直しを指示したと明らかにしていました。
アメリカ市民権・移民局(USCIS)は26日、「安全保障と審査手続きの見直しが完了するまで」、アフガニスタン国籍者の移民審査手続きを無期限に停止すると発表しました。
トランプ大統領は「違法かつ秩序を乱す住民を大幅に減らすことを目指して、こうした目標を追求する」と述べ、「この状況を完全に解決するには、移民の流れを逆転させるしかない」と主張しました。
ラカンワル容疑者は2021年、アフガニスタン政府がアメリカ軍撤収後に急速に崩壊し、タリバンが支配権を握ったことを受け導入された再定住支援プログラムを通じてアメリカに入国していました。トランプ大統領は今回の発表に先立ち、当時の空輸作戦について「審査も確認もされていない人々が大量に流入した」と批判していました。(ロイター)