米 パク大統領の職務停止 米韓関係に影響なしと強調
(写真:Getty)
(NHK)韓国の国会では9日、パク大統領の弾劾を求める議案が可決されて、大統領の職務が停止されました。これについて、アメリカ・ホワイトハウスのシュルツ副報道官は9日の記者会見で、「われわれは韓国国内の動きを注意深く見守っている」と述べ、事態の推移を注視する姿勢を示しました。
一方で、「アメリカは韓国の揺るぎない同盟国であり続ける。われわれは韓国の人々と強い関係を持っており、それは変わらない」と指摘しました。
そして、朝鮮民主主義人民共和国の核やミサイルの脅威に対応するため、韓国への配備が決まっているアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」について、「オバマ政権とパク政権の合意に変更がありえるとは聞いていない。朝鮮民主主義人民共和国による脅威に対処するため韓国と緊密に取り組んでいく」と述べ、影響はないと強調しました。
アメリカ政府としては、当面の間、韓国の国政が停滞することによって、朝鮮民主主義人民共和国への対応で連携が取りにくくなる事態は避けたい考えと見られます。