習主席がペルーで演説 中国含む自由貿易圏拡大に意欲

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中国の習近平国家主席(写真:THX/TTXVN)

(NHK)中国の習近平国家主席は、19日、APECの首脳会議に出席するため訪れているペルーの首都リマで、世界の財界の要人らを前に演説しました。

この中で習主席は、TPPの発効をめぐる動きや貿易保護主義が広がっていると指摘されていることなどを念頭に、「閉鎖的な対応や排他的な動きは、正しい選択ではない」と指摘しました。

そして、「APECが構想を掲げているFTAAP=アジア太平洋自由貿易圏の建設は、域内に長期的な繁栄をもたらす戦略的な選択だ」と述べ、みずからは、中国を含む自由貿易圏の拡大に力を入れていく考えを強調しました。

さらに習主席は、みずから提唱したアジアとヨーロッパをつなぐ経済圏構想の「一帯一路」に、すでに100を超える国や国際機関が参加し、中国が主導して設立したAIIB=アジアインフラ投資銀行も各国に大きな利益をもたらしていると強調し、中国が世界経済での主導権を握りたいという思惑をにじませました。

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