(VOVWORLD) - ベトナムはIUU解決において、ASEAN=東南アジア諸国連合の模範となっているということです。
(写真:TTXVN) |
9日、イギリスのダラム大学の「グローバルポリシージャーナル」は論評を掲載し、その中で、「EC=欧州委員会がベトナム産水産物に対しIUU=違法・無報告・無規制漁業の防止対策が不十分として、警告(イエローカード)を提示したことを受け、ベトナムは適時に克服措置をとっているが、ベトナムはIUU解決において、ASEAN=東南アジア諸国連合の模範となっている」と伝えています。
「グローバルポリシージャーナル」によりますと、ベトナムは、漁業活動査察機関の設立を含め複数の措置をとり、IUU問題を主体的に解決しています。また、ベトナム水産物総局は沿海の8省の漁船の登録、管理、活動に関する国家データベースを作り出しました。さらに、漁民を対象に漁業に関する規定・法律の教育も行っているとしています。
一方、VASEP=ベトナム水産物輸出協会によりますと、漁業はベトナム経済の重要な一部となっています。2006年から、ベトナムは世界の水産物輸出大国のトップテンに入っています。EU=欧州連合へのベトナムの水産物の年平均輸出額は19億ないし22億ドルに達しています。
こうした中、ベトナム農業農村開発省や、水産物総局、VASEPは漁業に携わるすべての機関、企業、個人、団体に対し、漁業に関連する規定や、政策、法律を遵守するよう要請しています。また、ベトナム国会は水産物法を改正し、IUUに関する項目を盛り込みました。
さらに、グエン・スアン・フック首相はIUU防止対策の強化を目指し、国家行動計画を立案するとともに、複数の政令、指示、規定を発布してきました。現在、水産物の生産・加工に携わる62社の企業はこれらの政策や、法律、規定を十分に遵守し、漁業の持続可能な発展を目指しているとしています。