4日、クアラルンプールでの第48回ASEAN外相会議に際して、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相は中国の王毅外相と個別会合を行ないました。
席上、双方は今後、行なわれる両国の指導者による相互訪問の準備で協力し合うことや両外務省間の協力を強化すること、経済、貿易、投資、インフラ整備で実質的な協力を促進することで一致しました。また、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海問題について協議しました。ミン副首相兼外相は中国が進めている人工島の建設や岩礁の埋め立てなどは東部海域の現状を変更してしまうと深い懸念を示すとともに、これらの行動は地域の平和と安定に直接的な影響を与えることから、ASEAN諸国の共通の関心事となっていると強調しました。また、中国はASEANの重要なパートナーであり、ASEANと中国の関係が健全に発展するよう希望する。東部海域問題を適切に解決することは双方関係の強化に寄与するであろうとの見解を示しました。
一方、王毅外相は両国の党、国家レベルの交流や政治信頼の深化、不一致点の解消、あらゆる分野での協力を促進する意向があるとともにASEAN・中国協力メカニズムを東部海域(南シナ海)問題の解決に活用することを希望すると強調しました。