途上国のワクチン確保 資金調達に協力を呼びかけへ 菅首相

(VOVWORLD) - 日本の菅総理大臣は新型コロナウイルス対策を議論する国際会議にビデオメッセージを寄せ、途上国などでもワクチンへの公平なアクセスを確保するために必要な資金を調達できるよう、来月の「ワクチンサミット」を通じて協力を呼びかける考えを示しました。
菅総理大臣は、ことしのG20サミット=主要20か国の首脳会議で議長国を務めるイタリアとEU=ヨーロッパ連合が共催し、新型コロナウイルス対策を議論するオンライン形式の国際会議「グローバル・ヘルス・サミット」にビデオメッセージを寄せました。
この中で、菅総理大臣は「今回の感染症の危機を克服し、将来の健康危機への備えを整え、世界を『よりよい回復』に導くため、多国間主義を重視しつつ、保健分野での国際社会の取り組みをリードしていく決意だ」と述べました。
そのうえで途上国などでもワクチンへの公平なアクセスを確保するために必要な資金を調達できるよう、来月2日に日本と国際団体が共催する首脳級会合「ワクチンサミット」を通じて協力を呼びかける考えを示しました。
そして、将来のパンデミックに備えるためには、国際保健システムの在り方の見直しが必要だと指摘し「WHO=世界保健機関の検証・改革の議論に積極的に貢献してきた。引き続き、国際社会と手を携えながら、効果的かつ実践的な対策の実施に向け全力で取り組んでいく」と強調しました。(NHK)

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