通信機器爆発 20人死亡 “民生品を兵器にしないルールに”国連
(VOVWORLD) -中東のレバノンでは、17日に続いて18日も各地でトランシーバーなどの通信機器が爆発し、20人が死亡し、450人以上がけがをしていて、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、イスラエルの犯行だとして報復を示唆しています。
(写真:THX/TTXVN) |
国連のグテーレス事務総長は、通信機器を使った爆発が相次いでいることについて、「民生品を兵器にしないことをルールにすべきだ」と述べ、強い懸念を示しました。
レバノンでは18日、首都ベイルート近郊など各地でトランシーバーなどの通信機器が爆発し、保健省によりますと、20人が死亡し、450人以上がけがをしました。
レバノンでは17日にも、各地で「ポケットベル」タイプの通信機器が爆発し、12人が死亡、2700人以上がけがをしました。
レバノンで通信機器を使った爆発が相次いでいることについて、国連のグテーレス事務総長は18日に「民生品を兵器にしないことをルールにすべきだ。各国政府は、それを実施することができるはずだ」と述べて、強い懸念を示しました。
一方、イスラエル政府は、レバノンでの一連の爆発について今のところ公式な反応を示していませんが、18日にガラント国防相は、軍事作戦は新たな局面に入ったとして、レバノンとの国境地帯で部隊を増強する考えを明らかにしました。
ヒズボラ側は、相次ぐ爆発を受けてイスラエルへの報復を示唆していて、現地では一段と緊張が高まっています。(NHK)