(VOVWORLD) - 尹大統領は「統一ビジョン」を掲げ、「分断が続く限り、われわれの解放は未完成のままだ」と強調しました。
2024年8月15日、韓国の首都ソウルで光復節の記念式典で演説する尹錫悦大統領(写真:ロイター) |
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は15日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の式典で演説を行い、朝鮮民主主義人民共和国との間の緊張緩和と経済協力の道を模索するための「南北作業部会」の設置を提案しました。
尹大統領は「統一ビジョン」を掲げ、「分断が続く限り、われわれの解放は未完成のままだ」と強調しました。また、「われわれが享受する自由を、自由が奪われ、貧困と飢餓に苦しむ朝鮮にも広げる必要がある」と述べ、南北作業部会の設置を呼びかけました。この作業部会では、緊張緩和や経済協力、人的・文化交流、さらには災害や気候変動への対応といった幅広い課題が議論される可能性があるとしています。
一方、朝鮮が深刻な洪水被害を受けたことにも言及し、たとえ朝鮮政権が支援を拒否したとしても、韓国は人道的支援の申し出を決して止めることはないと語りました。(AFP通信)