韓国のキム・ヨンサム元大統領「写真:ロイター)
韓国が軍事政権から民主化に向かう上で政治家として大きな役割を果たし、1993年から5年間大統領を務めたキム・ヨンサム(金泳三)氏が22日、敗血症などのためソウルの病院で死去しました。87歳でした。
キム・ヨンサム氏は1954年、26歳の若さで国会議員に初当選し、当時の軍事政権を厳しく非難して民主化を訴え、弾圧を受けても屈せずに頭角を現しました。同じく民主化を求めたキム・デジュン(金大中)氏やキム・ジョンピル(金鍾泌)氏とともに、韓国政界のいわゆる「三金(さんきん)」と呼ばれるようになり、民主化に向けて進む上で大きな役割を果たしました。
そして1992年の大統領選挙で当選し、翌93年、文民政権を発足させると、軍事政権時代の不正や民主化運動弾圧の責任を追及し、軍出身の元大統領2人の逮捕を命じました。1994年には、北朝鮮の当時の最高指導者キム・イルソン主席との間で初めての南北首脳会談を開くことで合意しましたが、会談の直前にキム主席が死去したため、実現しませんでした。