【時事】英上院(議員数約800)は1日、欧州連合(EU)からの離脱通告を行う権限をメイ首相に与える法案に対し、一部修正を行うことを賛成358、反対256で可決しました。これにより、法案はいったん下院に差し戻され、その成立は、無修正の場合に予定されていた7日よりも遅れることになりました。
修正案は、英在住のEU加盟国国民の市民権を離脱後も確保する方策を提案することを政府に義務付ける内容でした。
(写真:AFP/ TTXVN)
一代貴族などから成り、公選でない上院で与党・保守党は過半数を持ちません。採決では主に労働党や自民党など野党議員らが修正に賛成しました。
EU離脱担当省報道官はこの結果に「失望した」と表明しました。PA通信によりますと、政府筋は、保守党が過半数を握る下院での再審議で、修正案の否決を目指す考えを示しました。