G7はCOVAXにワクチン寄付を、ユニセフが緊急対応要請

(VOVWORLD) - インドは感染第2波が猛威を振るう中、ワクチンを確保するため、COVAX向けに約束していた国内ワクチン生産大手セラム・インスティチュートが生産するイギリスのアストラゼネカのワクチンの輸出を制限しています。
G7はCOVAXにワクチン寄付を、ユニセフが緊急対応要請 - ảnh 1  イギリスのアストラ・ゼネカワクチン=TTXVN

ユニセフ=国連児童基金のヘンリエッタ・フォア事務局長は17日、インドの輸出制限により新型コロナウイルスワクチン不足が深刻となっている問題を巡り、主要7カ国(G7)に対し、緊急対応として、ワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み「COVAX」への寄付を呼び掛けました。

インドは感染第2波が猛威を振るう中、ワクチンを確保するため、COVAX向けに約束していた国内ワクチン生産大手セラム・インスティチュートが生産するイギリスのアストラゼネカのワクチンの輸出を制限しています。

COVAXを通じたワクチン供給を管理するユニセフは、5月末には1億4000万回分、6月末には約1億9000万回分のワクチンが不足するとみています。

フォア氏は「直ちに利用可能な余剰分を分配することは最低限、必須かつ緊急の対応であり、今まさにそれが必要だ」と述べ、これにより、ぜい弱な国が次のホットスポット(感染多発地域)になるのを防ぐことができると強調しました。

WHO=世界保健機関も先週、主要国に対し、子どもにワクチンを接種するよりも「COVAX」を通して貧困国にワクチンを寄付するよう呼び掛けました。

フォア氏は科学情報分析会社エアフィニティーの新たな研究に言及し、G7諸国が6、7、8月にかけて利用可能な供給量の20%を提供すれば、約1億5300万回分のワクチンを寄付することができると指摘しました。その場合でも、G7は自国民へのワクチン接種目標を達成できるとの見解を示しました。詳細には触れませんでした。(ロイター)

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