(VOVWORLD) -カイラン(Cai Rang)水上マーケットはメコンデルタ最大の水上マーケットです。カント市から6キロ離れたところにあり、市内の船着き場からボートで30分ほどの距離です。
南部メコンデルタ地域は13の省と市で構成され、総面積は4万平方キロメートルです。この地域はベトナムの最大の米の産地であるだけでなく、独特な文化と多くの景勝地もあります。
その中で、カントー市は南部メコンデルタ地域の中心地であり、河川や運河が絡み合っています。この地の詩的な風景と地元の人々の親しみやすさは観光客を引き付けており、カントー市に足を運ぶならば、誰もがカイランという水上マーケットを訪れることを望んでいます。今日のこの時間はメコンを代表するカイラン水上マーケットについてお伝えします。
カイラン(Cai Rang)水上マーケットはメコンデルタ最大の水上マーケットです。カント市から6キロ離れたところにあり、市内の船着き場からボートで30分ほどの距離です。南部メコンデルタにある水上マーケットは、ここだけではなく、メコンデルタ地方のいくつかのところに点在していますが、観光客が最もスムーズに行けるのは、こちらのカイランです。
現場の音
カイラン水上マーケットは毎朝3時から正午まで開かれ、ピークは5時~8時頃までです。マーケットは正午まで行われますが、船の数は徐々に少なくなってきます。
現場の音
水上マーケットには大型の船と小型の手漕ぎボートが行き交っています。大型の船は卸売の船で、小型の手漕ぎボートは日用品、食べ物などを売る小売の船です。
南部メコンデルタは多くの果樹園があることから、卸売りの船の殆どはスイカやパイナップルなどの果物類や白菜、ニンジン、玉ねぎなどの野菜をいっぱい積んでいます。卸売の船の特徴は、長い竿に自分たちの取り扱っている商品を吊るして旗(目印)を立てていることです。
水上マーケットに行く女性の一人タイさんは次のように語りました。
(テープ)
「人々は船に立てている長い竹竿に吊られる旗を見て、その船が何を売っているかを知ります。芋なら芋の旗を、タピオカならタピオカの旗を立てています。これらの船は観光客が乗せる小舟に近づくので、観光客は小舟に座るまま、声をだすだけで、物を買うことができて、とても便利です」
船には大量の商品を積んでいて、業者の船が卸売の船につけて売買を行います。果物は購入したらその場で皮をむいてもらうこともできるので、試食も可能です。
そして、地元の住民の需要に応えるため、小売の船が扱う商品は果物、農産物だけでなく、フォーの店、南部名物の麺「フーティウ/Hu Tieu」の店、カフェ、レストラン、薬屋もあります。中部ビントアン省からの観光客イェンさんは次のように語りました。
(テープ)
「水上マーケットに行くため、朝4h30に起きました。ここでの雰囲気が涼しくて、素晴らしいです。カイラン水上マーケットに行くのは今回が初めてです。売る品物は本当に豊富で、見事に並べられています。もう一度この水上マーケットに行きたいです。」
船にはテレビ、ラジオ、ペット、盆栽などの他に、バイクもあり、「移動家屋」のようなものもあります。カントー市の水上マーケットに行くならば、観光客は地元の人々の日常生活を垣間見ることができます。
現在、南部メコンデルタは交通網が十分に整備されてきましたが、水上マーケットが依然として存在しているだけでなく、活発に開かれています。
近い将来、水上マーケットにある船がより大きくなり、きれいになるかもしれませんが、水上マーケットの雰囲気は昔のまま維持されることでしょう。
カントー市に足を運ぶチャンスがありましたら、ぜひ、カイラン水上マーケットに行ってみてください。