(VOVWORLD) -チャム島は中部クアンナム省ホイアン市タンヒェップ村にある8つの小島から構成されたものです。その総面積は15平方キロメートルで、人口はおよそ2700人です。
ホアイ こんにちは、ホアイです。
ソン こんにちはソンです。今日のこの時間はクーラオチャム(Cu Lao Cham、通称、チャム島)のサンゴ礁の復活についてお伝えします。
ホアイ チャム島とはどんな島ですか?
ソン それはベトナム中部にある世界遺産のホイアン旧市街から約20カイリ離れており、ホイアン沖に浮かぶ小さな島です。一般にはクーラオチャムとよく呼ばれています。
ホアイ 行政面において、チャム島は中部クアンナム省ホイアン市タンヒェップ村にある8つの小島から構成されたものです。その総面積は15平方キロメートルで、人口はおよそ2700人です。
ソン 昔から地元の住民は主に海産物の水揚げで生計を立てていましたが、観光経営サービスが発展するのは数年間のことです。
ホアイ 10年前、クーラオチャムは荒れた群島でしたが、2009年、ユネスコ=国連教育科学文化機関により生物圏保護区として認定されました。
ソン チャム島の生物圏保護区は美しい風景で有名であるばかりでなく、ベトナムに発見された珊瑚で、科学者たちは特別な関心を示しています。最近、珊瑚を繁殖させ、ベトナムの海に珊瑚を取り戻す再生方法の研究を促進していますね。
ホアイ そうですね。2012年、チャム島の周辺の海域で、中部カインホア省のニャチャン海洋学研究所の専門家はチャム島周辺の海域で生息しているサンゴ礁の復活を支援するため、ここにやってきました。それ以来、スキューバーダイビングをして、サンゴ礁ツアーをする観光客が多くなってきました。その観光客の一人 イギリス人のケンニさんは次のように語りました。
(テープ)
「スキューバーダイビングをして、海洋とサンゴを始め、海の生物を自分の目で眺めることは本当に素晴らしい瞬間です。いつまでも、この体験を忘れないでしょう」
ホアイ チャム島の海域の生物保護区には石サンゴ23種を含め、292種類のサンゴがいます。そこには370の種の海底の生物、278種の魚類が生息しています。
ソン チャム島の海域にあるサンゴ礁は海洋環境を保護するだけでなく、多くの貴重な海産物に栄養を供給するところでもありますね。
ホアイ 近年、ニャチャン市の海洋学研究所の専門家の支援を受けて、チャム島の海洋保護区管理委員会は「チャム島の生物保護区にいるいくつかの石サンゴの復活技術の応用」という研究テーマを成功裏に実施しました。
ソン これにより、ここで養殖されているサンゴ礁は順調に成長し、生物のよい住み場となってきました。
ホアイ その他、これはこの海域の観光発展にも新しいチャンスを切り開きますね。クアンナム省ホイアン市人民委員会のグェン・テー・フン( Nguyen The Hung) 副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「これは喜ばしいことです。これにより、今後、サンゴが多く死んだサンゴ礁が徐々に復活するようになります。また、これを基礎に、スキューバーダイビングをして、サンゴ礁を鑑賞する観光ツアーを企画できるようになります」
ホアイ 数年前、ニャチャン市の海洋学研究所はチャム島の生物保護区とニャチャン湾の生物保護区を対象に、石サンゴ苗の植え付けを行ってきました。
ソン これまで、専門家と地元の住民は2万7千5百ヘクタールで、石サンゴ苗の植え付けを成功裏に行いました。生存率は99%に達しました。
ホアイ この結果を基礎に、今後、クアンナム省はチャム島周辺の海域を含め、クアンナム省の海域におけるサンゴ礁の復活に引き続き展開します。クアンナム省人民委員会のレー・チー・タイン( Le Chi Thanh) 副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「現在、サンゴ礁の復活状況はよいです。サンゴの他、海洋の生物も復活されています。今後、サンゴをさらに養殖、復活させ、この海域の生物多様性を向上させるように研究活動を続けなければなりません」
ホアイ チャム島のサンゴ礁の復活は地元の住民の生活水準の改善に新しいチャンスを作り出しています。現在、地元の住民500人はエコツアーを行っています。
ソン 生活水準が向上されることは地元の住民がサンゴ礁を含め、環境保護に参加する原動力となりますね。
ホアイ そうですね。では、おしまいに一曲お送りしましょう。「~」です。
(曲)
「~」をお送りしました。今日のハノイ便はチャム島のサンゴ礁の復活についてお伝えしました。それでは今日はこの辺で。