「Happy Vietnam」写真コンテストを通して見るベトナムの幸せ

(VOVWORLD) - 情報通信省とベトナム写真家協会の共催による「ベトナムの幸せ・Happy Vietnam」が2年目を迎えました。このデジタルプラットフォーム上での写真・動画コンテストは、ベトナムの人権をテーマに、国内外のベトナム人作家や多くの外国人から注目を集めています。応募作品からは、平和で美しいベトナムの風景と、穏やかで親しみやすい人々の幸せな暮らしが伝わってきます。
「Happy Vietnam」写真コンテストを通して見るベトナムの幸せ - ảnh 1「甘い幸福の一瞬」- 写真家ヴー・ジエウ・ホア氏による金賞受賞作品

(現場の音)

お聞きいただいているのは2024年の「ベトナムの幸せ・Happy Vietnam」コンテストの動画部門で金メダルに輝いた「ザライ・ 叙事詩の地」というビデオクリップの音楽です。この作品は、少数民族ザライ族の言語のナレーションと印象的な音楽をバックに、中部高原地帯テイグエン地方のザライ省に暮らす少数民族の生活をいきいきと描き出しています。その他にも「甘い幸せ」「幸せの裏側」「遠い島の幸せ」「舞い上がる幸せ」「楽しい夏の日」「フエ・眠れる姫の目覚め」など、各地の美しさと人々の喜びを印象づける作品が集まりました。

このコンテストは、独自性のある現代的な形式と幅広い参加対象が特徴で、6900人以上の作家から10300を超える作品が寄せられました。そのうち600人以上が外国人作家、約270人が海外在住ベトナム人でした。

動画部門で奨励賞を受賞したミニカ出身のアーマド・マルレイン氏は、ベトナムでの生活を楽しんでいると述べ、次のように語りました。

(テープ)

「私は3年以上にわたるベトナム滞在中、ホーチミン市から中部、そして北部へと国内各地を旅する機会に恵まれました。その旅で出会った素晴らしい風景や文化、人々との触れ合いを、今回のコンテスト作品に詰め込みました。ベトナムの魅力は何と言っても、その独特な文化と、勤勉で真面目、そしていつも温かい笑顔を絶やさない人々の存在です。この作品を通じて、そんな素晴らしいベトナムの姿を世界中の人々に知っていただければ幸いです」

「Happy Vietnam」写真コンテストを通して見るベトナムの幸せ - ảnh 2「チン首相とオランダのマルク・ルッテ首相の自転車外交 - ハノイの街にて」- 写真家ズオン・ザン氏による銀賞受賞作品

10300点以上の応募作品は、山岳地帯から都市部、本土から離島まで、日常の風景から民族の誇り高い瞬間まで、様々な視点からベトナムを描き出しています。国境警備隊員たちの使命感、国際舞台で活躍するスポーツ選手たち、患者を救う医師たち、伝統文化を守る少数民族など、多様な「幸せ」の形が表現されています。動画部門審査委員会副委員長のグエン・ルオン・ドゥック監督は今年のコンテストについて次のように評価しました。

(テープ)

「今回のコンテストには、実に多様な背景を持つ方々が参加してくださいました。特筆すべきは、プロの映像作家ではない参加者たちが、日常生活に根ざした視点から、実に生き生きとした作品を作り上げていることです。各作品は2~3分という短い尺ながら、それぞれが捉えた「幸せ」の形は実に多彩で、幸福という概念の奥深さを改めて感じさせてくれます」

今年は特に、国内外から約300人のKOL(インフルエンサー)やデジタルコンテンツクリエイターが参加し、表現の幅を広げました。ラオス人のメイサー・ブアヴォン・パンタブアシーさんは、数十万人のフォロワーを持つユーチューブチャンネルとフェイスブックを所有するKOLで、今年のコンテストに参加しました。メイサーさんの話です。

(テープ)

「私は今年、自作の写真と動画作品をコンテストに出品しました。外国人として参加できることを、とても光栄に感じています。ベトナムでの留学生活は、本当に幸せな思い出に満ちています。ベトナムの方々は驚くほど親切で、どこへ行っても温かく迎えていただきました。特にディエンビエン省では、地域の皆さんから心のこもったおもてなしを受け、深い感銘を受けました。ベトナムは美しい国であり、素晴らしい人々に恵まれています。この魅力を世界中の人々に伝えていきたいと思います。また、ベトナムで生活や仕事、学業に励む外国人の皆さんにも、ぜひこのコンテストに参加していただき、それぞれが感じたベトナムの魅力を発信してほしいと願っています」

一方、大手メディアネットワーク「Schannel」の創設者、グエン・ラック・フイさんは次のように語りました。

(テープ)

「Schannelに所属するインフルエンサーたちがこのコンテストに熱心に参加し、2000から3000点もの作品が集まりました。その大半は動画作品で、前回の写真での応募とは異なる形となりました。今回は動画を通じて、若者ならではの新鮮な視点や感性をコンテストにもたらすことを目指しました。制作された動画は、愛国心を伝えるだけでなく、ベトナムの美しい風景や文化、そして人々の姿も映し出しています。テーマ選びでは、有名な観光スポットの紹介や、9月2日の建国記念日に合わせた『SNSを国旗で赤く染めよう』といったキャンペーンなど、若者の興味を引く内容を重視しました。特に後者のキャンペーンは大きな反響を呼び、様々なプラットフォームで累計8億回以上という驚異的な視聴回数を記録しています」

2年間の開催を通じて、「ベトナムの幸せ・Happy Vietnam」コンテストは発展するベトナムの姿と、平和を愛し、勤勉で繁栄を望む人々の豊かな記録を生み出しました。これらの作品は、様々な展示会を通じて世界中の人々にベトナムへの理解と愛着を深める機会を提供し続けています。

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