チュンさん

先頃、タイで行なわれた国際数学オリンピックで、ベトナム代表は１０４カ国の中で５位でした。ベトナム代表団のブ・スアン・チュンさんは３４点を得て、金メダルを獲得しました。

現在、チュンさんは北部のタイビン省専門高校学の二年生です。彼は、幼い頃から数学が好きでした。小学生になってから、数学の各種コンクールに参加し、最高賞を獲得しました。そして、中学生の時に、省レベルの数学コンクールで優勝しました。チュンさんの父ブ・スアン・ハオさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「息子が国際オリンピックで金メダルを獲得した事を聞き、とても喜んでいます。チュンさん５人兄弟の末っ子ですが、幼い時から、天性聡明で数学が得意な子どもだった。」

チュンさん（中央）と家族の人々

ハオさんの話によりますと、息子の学費のために、農閑期の日々に、タイビン市を回って、鍵修理の仕事をしました。彼の奥さんも、雑貨店の経営で生計を立てました。両親に恩返しする為、チュンさんは学習への決意を固めました。毎日、彼は、自転車で家から７キロ離れた学校に通っています。暇な時、家の片付けや炊事などをして親を助けます。

チュンさんについて、主任教師ダオ・レ・ズンさんは「チュンさんは謙虚で落ち着いた生徒である」と明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「チュン君は授業中に、あまり手を挙げないです。でも、先生が呼ぶと、問題の回答を早く出しすんです。チュン君はいつも問題の内容を早くつかみ、宿題を上手く完成させます。彼の数学問題の解き方には先生や友達と比べ創造性があります。」

チュンさんは自らの学習経験について、「学校の学習表を遵守する他、家では２～３時間は数学の勉強」と明らかにし、次のように語っています。

（テープ）

「私は小学生の頃から、数学に夢中になったかもしれません。その時、数学、数学研究家に関連する話が私を興味させました。教室の授業中に、先生の講義を夢中に聞き取り、数学問題を解く前に良く考えなければなりません。そして、試験を受験する時に、いつもゆったりとした心理をとります。」

国際数学オリンピックに初めて参加し、金メダルを取得したものの、チュンさんはこれは数学の学習と研究途中の第一歩に過ぎないと明らかにしました。現在、彼は、さらに海外留学の奨学金を受け入れるために、英語の練習をしています。努力と向学心により、今後もチュンさんは更に立派な成績を収められることでしょう。