アルゼンチン学者ら、常設仲裁裁判所の裁定を歓迎


7月12日、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)の領有権をめぐってフィリピンが中国を提訴した裁判で、オランダ・ハーグにある常設仲裁裁判所が「中国には同海域の島々に対する歴史的権利を主張する法的根拠はない」とする裁定を下したことを受け、アルゼンチンの国立大学「ラプラタ大学」所属東南アジア研究センターのエゼキエル・ラモネダ教授はコメントを出し、この裁定を歓迎しています。

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常設仲裁裁判所の判断を歓迎するフィリピンの活動家(写真:VNA)

ラモネダ教授は、「これは、中国とフィリピンだけでなく、ベトナムや、マレーシア、ブルネイ、インドネシアも主張しているこの海域での領海紛争の解決に重要な法的前例を作り出した」と語りました。

また、ラモネダ教授はこの海域の重要な意義を強調した上で、中国がこの海域での領有権を主張するために一方的に設定している境界である「九段線」を否定し、中国が国際法と関係各国の反発を無視し、暴力でこの海域で活動する各国の漁民の活動を阻止することを強く非難し、「これは航海の自由と安全保障を威嚇する行為である」としています。

これとは別に、23日午後、ベルリンで、ドイツ在留ベトナム人は、ドイツ駐在中国大使館の前でデモを行い、国際仲裁裁判所の裁定を歓迎し、中国のゆわゆる「九段線」に反対を表明しました。

 

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