18日、ハノイで、ベトナムのグェン・タン・ズン首相はベトナム・中国協力指導委員会委員長との会合のためにベトナムを訪問中の中国の楊潔チ(よう・けつち)国務委員と会見を行いました。
会見で、ズン首相は「ベトナム共産党、政府、国民は中国との友好と平等・互恵の協力関係を維持、強化することを重視している」と強調しました。
中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグ「海洋981号」を設置したことに関して、ズン首相は「この件に関するベトナムの終始一貫した立場はこれまでに行われてきた両国間の協議や会見に明らかにされた。中国のこの行為は両国の指導者が達成してきた合意、国際法、および、1982年の国連海洋条約に違反し、地域の平和、安全保障を脅かし、両国関係に悪影響を与えている」と批判すると共に、中国に対し、石油リグをベトナムの排他的経済水域と大陸棚から撤去し、国際法と国連海洋法条約に基づき、対話を通じて、緊張情勢を解決するよう求めました。
また、ズン首相は両国が各分野における現在の協力体制を維持する他、両国間の協力を強化するため、両国の協力指導委員会第7回会議を早期に開催するよう提案しました。