(VOVWORLD) -ザンモ集落は北部山岳地帯にあるホアビン省の省都であるホアビン市からおよそ10キロ離れた所にあります。近年、この集落は国内外の多くの観光客を引き付ける魅力的な観光スポットとなっています。
山間部の穏やかな風景、木造づくりの高床式の家があるこの集落に足を運ぶ観光客はリラックスした一時を過ごすことができます。
(写真:dulichbangiangmo.com ) |
ザンモ集落には少数民族ムオン族の140世帯が居住しています。この集落はモという山の麓にあり、周りには森林と畑の緑で囲まれています。この集落を訪れるとムオン族の風俗習慣がある程度理解できます。
ザンモ集落に住むグェン・バン・マウさん一家は観光客を迎えています。マウさんは「ザンモ集落は昔からの伝統的文化が保存されることから、多くの外国人観光客を引き付けている」と明らかにし、次のように語りました。
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「ザンモ集落には120の世帯がありますが、その中の46世帯は観光サービスをしています。ホアビン水力発電所が建設中の1980年ごろ、当時の旧ソ連の専門家がよくこの集落に泊まったり、旅行したりしました。我が家は1997年に観光サービスを始めましたが、2001年以降、飲食サービスを行ってきました。一日だけでに外国人観光客300・400人を迎える日もありましたよ」
ザンモ集落に足を運ぶ観光客はムオン族の伝統的文化を理解できるだけでなく、地元の人々が調理した料理を味わうことができます。これらの料理の食材は地元の人々が自分で作った物、又は、村の中で持ったものです。これらの料理は青いバナナの葉の上に並べます。これはムオン族の独特な食文化の一つです。先ほどのグェン・バン・マウさんはさらに次のように語りました。
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「ザンモ集落を訪れる観光客は揚げ春巻きとロットの葉で巻かれた豚つみれチャ・ラー・ロット(Cha la lot)という料理が好きです。彼らはベトナムの他のところでもこれらの料理を食べましたが、ザンモ集落でのこれの料理はより美味しいと言いました。飲食サービスを提供する他、私たちはムオン族の伝統的舞踊やドラの演奏を披露しました。」
ザンモ集落の高床式の家には織り機、弓など木材や竹で作られた昔の労働器具が保存されています。毎日、地元の人々は田畑に行き、トウモロコシや芋、稲を栽培しています。ムオン族の女性は編み物や手織り物を上手に作っています。フランス人観光客ジェレールさんは次のように語りました。
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「ベトナムを訪れるのは今回が初めてですが、ベトナム人の親しみやすさを実感でき、楽しい日々を過ごしています。ベトナム文化がフランスと違う点は多くあります。ザンモ集落の高床式は私に深い印象を与えています」
ザンモ集落の人々は親しみやすさでよく知られています。この集落を訪れれば、どんな家に立ち寄っても温かいもてなしを受けることができます。彼らはあなたを招いて、彼らと共にお茶や地酒を味わうことができます。フランス人の観光客パトリックさんは次のように語りました。
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「ザンモ集落に着いてすぐ、この村の人々の親しみやすさを実感しました。ベトナムを訪れる前、テレビや書籍を通じて、ベトナムの風俗習慣や地名などベトナムのことを調べました。友達はディンビェンフー作戦に参戦しましたからね」
都市の喧騒から切り離れたザンモ集落は観光客が寛ぐための理想的な場所と言えるでしょう。