ドンタップ省には無数の運河が縦横無尽に走っているため、ここから南部メコンデルタ地域にある各地方とホーチミン市へ行くのはとても便利です。

グエン・シン・サック氏の遺跡地区

また、ドンタップ省はハスの花の産地としても知られています。ドンタップ省のハス畑はドンタップ省の省都カオライン市の中心地から40キロ離れたところにあります。そこに行くと観光客はハスの香りを楽しむだけでなく、ハスから作られた料理を味わうことができます。

ドンタップ省には多くの文化歴史遺跡があります。その中で、カオライン市第４区にあるファム・ヒュ・ラウ通りに位置するホーチミン主席の父親であるグエン・シン・サック氏のお墓があります。グエン・シン・サック氏のお墓の遺跡地区が1922年国家遺跡に認定されています。この遺跡地区のガイドフイン・ヌー( Huynh Nhu) さんは次のように語りました。

（テープ） 

「グエン・シン・サック氏のこのお墓の遺跡地区が1975年に建設が始まり、1977年に完了しました。この遺跡地区の目玉として挙げられるのは生前グエン・シン・サック氏が住んだホア・アン村とホーチミン主席が晩年を送ったハノイにある高床式の家の模型です。」

ドンタップ省にあるゴータップ遺跡はベトナム南部メコンデルタに15000年前に栄えたオケオ文化の代表的な遺跡です。この遺跡が国の特別な文化財として認定されています。その他、ドンタップ省では博物館があり、およそ3万点の品々が展示されています。

生態観光の潜在力に関して、ドンタップ省ではチャムチム国立公園とガオゾン生態観光地、セオ・クイット遺跡地区がある他、伝統的職業村もあります。ドンタップ省博物館のガイドレ・ニャト・リエン( Le Nhat Lien) さんは次のように語りました。

（テープ）   

「ドンタップ省には無形文化財として認定された伝統的職業村2つがあります。これはディンアンゴザ織りの村とラオブン県にある小舟づくりの村です。」

サーデック市にある花づくりの村

ドンタップ省にあるサーデック市が花づくりの村とフイン・トゥイ・レという人物の旧家があることで有名です。この旧家はフランスの作家マルグリット・デュラスとマンダリーナの息子であるフイン・トゥイ・レ氏のロマンチックな愛の物語に関わるものであることからよく知られています。この旧家は２００９年、国家文化財として認定されました。

2018年、ドンタップ省を訪れた国内外の観光客の数は延べ360万人に達し、その中で、外国人観光客の数は9万人です。今年、同省は観光客390万人を迎える目標を掲げています。さる7月、ドンタップ省は過去最大の文化観光ウィークを成功裏に開催し、66万人が参加しました。