(VOVWORLD) -ホーチミン市に隣接している南部ドンナイ省は工業発展に強みがある地方として知られていますが、エコツアーを始め、観光発展の潜在力も豊かです。
ドンナイ省にある多くの生態観光地は観光客を魅了しています。ドンナイ省にある生態観光地について触れるならば、かならず、ゴールデン・シャワーツリーのベトナム語である「ボー・カップ・バン」( Bo Cap Vang) という生態観光地を抜きにして語ることはできません。ニョンチャク県フォクカイン村に位置するこの観光地はホーチミン市から車で1時間しか離れていませんが、広々とした観光地です。
(現場の音)
この生態観光地に足を運ぶ観光客はシャワーツリーの黄色い花を存分に眺めるだけでなく、川と運河が絡み合うこの地の独特な遊びを体験できます。
また、ドンナイ省に行くとビンキュ県タンビン村にあるザボン栽培の村タンチェウ村に立ち寄ることができます。ドンナイ省の省都ビエンホア市から3キロ離れたところにあるこの村はドンナイ川に浮かんでいる小島です。この村のほとんどの家庭は様々な種類のザボンを栽培しています。ザボンの畑の持ち主の一人ラム・テイ・ザンさんは次のように語っています。
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「ここでのザボンの美味しさは広く知られています。独特なのはここで栽培されているザボンは長く置けば置くほど甘みが増すということです。ザボンの実から様々な料理を作ることができます。ザボンのベトナムの風ぜんざい「チェー」、ザボンのサラダ、ザボン酒などです。」
ザボン村の人々は親しみやすくて、人々に温かいもてなしをしています。近年、ザボン村を見学する観光ツアーは多くの観光客を魅了しています。
その他、ドンナイ省ではロンカイン生態観光地を抜きに語ることはできません。ロンカイン村の果物は昔から有名です。近年、農業体験ツアーと生態観光はこの地方の独特な観光商品となっています。
地元で、農業体験ツアーと生態観光との両立は地元での優先的分野の一つとされています。これは困難に直面している地域での貧困解消、雇用創出を目指す方法です。ロンカイン県にある果樹園の生態観光責任者のフイン・ブ・バオ・ザンさんは次のように語りました。
(テープ)
「農業に従事している他、生態観光サービスを経営しています。これにより、収入が前と比べて50%から150%に増加し、、生活水準が改善されました」
週末や祝日はもちろん、この生態観光地を訪れる観光客は大勢です。特に、毎週土曜日に、ここを訪れる観光客は南部の伝統的民謡『ドン・カー・タイ・トゥ』の公演を楽しむことができます。
(現場の音)
人工による生態観光地の他、ドンナイ省ではナムカットティン国立公園、ドンチュオン島の観光地などがあります。近年、ドンナイ省は観光ピーアールや観光発展計画の作成を精力的に行っています。ドンナイ省観光協会のグエン・ミン・トゥク会長は次のように語りました。
(テープ)
「ドンナイ省は生態観光に強みがあることを認識しています。その観光を発展させるため、観光地を結ぶ交通インフラを整備すると共に、観光客の需要に応えるため、観光地を建設、改修しなければなりません」
ドンナイ省ではかつての戦争中に、革命根拠地があることから、現在、多くの歴史遺跡があります。観光発展の潜在力が豊富に恵まれているドンナイ省は現在観光を同省の重要な経済部門に発展させることに力を入れています。