トー・ヒュー博物館 ・詩歌と国の歴史が結びつく場所
(VOVWORLD) -トー・ヒュー博物館は、詩人トー・ヒューの生誕100周年、およびタンロン・ハノイ建都1010年を記念し、2020年10月11日に開館しました。
詩人トー・ヒューの肖像(写真: baovanhoa.vn) |
博物館は、ハノイ市ギアドー地区タンロン国際村D9棟にあるトー・ヒュー記念館を拡張・整備して建設されたものです。館内には、詩人トー・ヒューの生涯と業績に関する多くの資料や貴重な展示品が収蔵されています。
詩人トー・ヒューの本名はグエン・キム・タインで、中部フエ市出身です。トー・ヒューはベトナムを代表する著名な詩人であると同時に、政治家としても活躍し、かつては現在の副首相に相当する閣僚評議会第一副議長を務めました。
トー・ヒュー博物館の大きな特徴は、「政治活動としての人生」と「詩の世界」という二つの展示動線を並行して構成している点です。詩人チャン・ダン・コア氏は次のように語っています。
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「この博物館は、革命家としてのトー・ヒュー、そして詩人としてのトー・ヒューという二つの姿を同時に映し出しています。来館者はここで、詩人としての側面だけでなく、革命の指導者であり戦士でもあった人物像を深く理解することができます。」
展示空間は二つのエリアに分かれています。第一のエリアでは、7つの詩集を軸に、国の革命の歴史と重ね合わせながらトー・フウの生涯と業績を紹介しています。数百点に及ぶ原資料や草稿、貴重な遺品に加え、最新の視聴覚システムを活用することで、彼の詩がいかに民族の運命と響き合ってきたのかを分かりやすく伝えています。
詩人トー・ヒュー氏の娘であるグエン・ミン・ホン氏は次のように述べています。
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「私たちは、詩人であり革命家でもあった父の文化的価値や精神的価値、そして人となりのさまざまな側面を広く伝えたいと願っています。多くの人々に知っていただき、この博物館が理解を深める文化的な場となることを期待しています。」
第二のエリアでは、ハノイ市ファン・ディン・フン通り76番地にあった旧宅の応接室と書斎が再現されています。詩人トー・ヒュー氏は1960年から2002年にかけて、ここで、晩年を家族とともに過ごしました。来客を迎えた応接室や、詩作やお茶の時間を過ごした丸テーブルのある部屋など、温かく親しみのある空間がそのまま再現されています。
トー・ヒュー博物館の様子(写真: baovanhoa.vn) |
トー・ヒュー博物館では、「読む・見る・聴く・触れる」といった多様な展示手法を組み合わせ、来館者が詩人本人の語りを聞くかのように、約70年にわたる詩と革命の歩みを体感できる工夫が施されています。博物館は、詩を愛する人々をはじめ、教師や学生、生徒など多くの来館者を集めています。来館した学生の話です。
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「本の上に置かれた詩人の眼鏡が印象に残りました。その眼鏡は、多くの優れた詩を生み出す中で、常に詩人とともにあったのだと思います」
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「この体験学習は生徒にとって非常に意義があります。詩人トー・ヒューはベトナム革命の詩歌の誇りであり、子どもたちは彼の人生や国の重要な歴史の節目について深く学ぶことができます」
トー・ヒュー博物館は、一人の詩人であり革命家の記憶を保存する場所であるだけでなく、愛国心と民族の誇りを呼び起こす文化的拠点でもあると言えます。