ハイズオン( Hai Duong) 省ハイタン( Hai Tan) 村にあるクオンサ( Cuong Xa) 寺は同省における独特な宗教施設です。このお寺はハイズオン省ではお馴染みの見所であるだけでなく、国内外の観光客にとって、神聖な宗教施設です。
首都ハノイから80キロ離れた所にあるクオンサ寺はベトナムで最も古いお寺の中の一つです。ハイタン村の高台の土地に位置しているこのお寺は17世紀頃に改修されましたが、戦争のせいで大きく破壊されたことから、1946年2回目の改修が行われました。その後、2009年、このお寺は3回目の改修が行われた他、境内の面積も拡大されました。改修を行った時、このお寺がいつ建立されたのかということを示す貴重な遺跡を発見しました。クオンサ寺の持住であるティック・タイン・クオン( Thich Thanh Cuong) 大徳は次のように語りました。
(テープ)
「改修を行なった時、古いお寺の歴史を示す遺跡を発見しました。その時、歴史学者を招きました。その研究結果によりますとクオンサ寺は1世紀から3世紀頃まで建立されました。」
クオンサ寺は3000もの石を集めて建立されました。それぞれの石の重さは80キロ、長さは40センチ、幅40センチ、厚さ35センチです。それぞれの石には「萬」という文字が刻まれていました。クオンサ寺はベトナム記録組織により、「萬」という文字が刻まれました石造の壁がある初めての寺院として認定されました。2016年、クオンサ寺で三つの宝と書く「三宝殿」という施設が建設されました。この施設は石造りですが、その中に、高さ8メートル、周囲1メートルを越えたあわせて18本の柱があります。先ほどのクオンサ寺の持住であるティック・タイン・クオン( Thich Thanh Cuong) 大徳はさらに次のように語りました。
(テープ)
「三宝殿には観音菩薩、釈迦牟尼仏などの像が安置されます。このお寺は昔からの建築様式が保たれています。このお寺の総面積はおよそ7000平方メートルです」
クオンサ寺は緑が多く、水源があり、新鮮な空気など立地条件がよい所に建立されているので、多くの参拝客の心をつかんでいます。ハノイからの参拝客ウオン・ティ・ホア( Uong Thi Hoa) さんは次のように語りました。
(テープ)
「このお寺は立派で美しい風景に見えます。特に、「三宝殿」は美しく飾り付けられています。このクオンサ寺のような美しいお寺はあまりないでしょう」
毎年、クオンサ寺を訪れる国内外の参拝客は数千人にのぼっています。ここに行くと人々の心が穏やかな気持ちになることでしょう。