(VOVWORLD) -サパ町の中心部とファンシーパン山を結ぶ登山鉄道は2018年末オープン予定の5つ星ホテル「エムギャラリー・サパ」とベトナム最高峰のファンシーパン山に続くロープウェイの駅とを結ぶものです。
2018年3月、西北地帯ラオカイ省の避暑地サパ町の中心部とベトナム最高峰山を結ぶ登山鉄道(ムオンホア登山鉄道)の運行が開始されました。さらに、ファンシーパン山へのロープウェイを降りてから階段を登ることもできますが、ロープウェイ乗り場からファンシーパン山の頂上まで、登山鉄道も利用できます。これはベトナム最長で、代表的な登山鉄道となっています。
サパ町の中心部とファンシーパン山を結ぶ登山鉄道は2018年末オープン予定の5つ星ホテル「エムギャラリー・サパ」とベトナム最高峰のファンシーパン山に続くロープウェイの駅とを結ぶものです。この鉄道は全長およそ2キロメートルで、最高速度は時速36km、旅客輸送能力は1時間当たり2000人です。鉄道では2つのトンネルと4つの高架橋を通過しました。
これまでロープウェイの駅までは舗装されていない道路を車で15~20分かけて、登らなければなりませんでした。しかし、現在、その所要時間は6分に短縮されました。登山鉄道の運転士であるグェン・ホン・フックさんは次のように語りました。
(テープ)
「この列車はヨーロッパの技術と設計で、安全面で安心しています。これまでの運行には何の事故もありませんでした。停電になった場合、列車は止まり、電気が復旧するとまた運行します。もし、停電になっても3分以内です。その間、新しい電気網がセットアップされるからです」
列車はスイスのガラベンダ社の製品で、車両は長さ20メートル、幅3メートル、重量25トン、収容可能旅客数200人です。車内はクラシカルな照明や天井扇風機、金メッキの装飾などヨーロッパ調の内装となっています。
また、建築家ビル・ベンスリーが手がけたファンシーパンの駅舎は、フランス風の建築様式を持ち、ドーム型の高い天井に線路や車輪、鉄道分野の紋章などを模した装飾が施されています。
旅客は同駅からロープウェイに乗り換え、観光不動産開発のサングループ傘下のサンワールド・ファンシーパン・レジェンドの心霊観光区を目指します。心霊観光区には多くの寺院や大規模な阿弥陀像、観世音菩薩像、羅漢像があります。登山鉄道に乗った観光客グェン・トアン・フン( Nguyen Tuan Hung) さんは次のように語りました。
(テープ)
「サパ町の中心部とファンシーパン山を結ぶ登山鉄道の運行により、ファンシーパン山の頂上への所要時間が短縮されました。その他、この列車に乗る乗客は避暑地サパやムオンホア盆地などの美しい風景を一望できます。」
ファンシーパン山への登山鉄道の運行開始はサパ町の観光サービスを完備させる活動の一つであり、西北地帯への観光客の誘致が期待されています。