中部ダナン市に足を運ぶ観光客は五行山（マーブルマウンテン）という名所を見逃すことはできません。詩的な風景の他、寺院、洞窟があるこの名所は観光客の心を虜にしています。

五行山はダナン市の中心地からおよそ8キロ離れたところにあるホアバン県ホア・ケ村に位置しています。ベトナムの封建時代の最後の王朝であるグエン王朝のミンマン帝が陰陽五行説によって名付けられたこの五行山は、ホアソン（火山）・トゥイーソン（水山）・モックソン（木山）・キムソン（金山）・トーソン（土山）という5つの山から構成されています。

五行山の名所には美しい自然風景がある他、歴史、心霊遺跡があります。五行山にある寺院を参拝する時、風の音、鐘の音を耳にしながら、線香の香りをあおぐと、仏の世界に迷い込んだような感じを受けます。イギリス人の観光客の一人Ali Collierさんは次のように語りました。

（テープ）

「ここでの風景に深い印象を抱いています。ここには多くの見事な洞窟があり、素晴らしいですね。このあたりの歴史と文化をさらに体験したいのです。必ず、もう一度ここに戻ってくることでしょう」

五行山にある洞窟

五行山にある寺院と洞窟では現在もグエン王朝時代の仏教の石碑を始め、ベトナム独自の文字チューノムで刻まれた合わせて90点の文書が保存されています。リエウ・クアンという仏教文化センターのティク・コン・ニェン( Thich Khong Nhien)大徳は次のように語りました。

（テープ）

「五行山に保存されている古い文書によると昔、ここが仏教の中心地であったことを裏付けています。国内外の多くの僧侶、仏教徒はここを参拝します」

五行山にある寺院

その他、五行山は歴史的価値があります。かつての民族独立を勝ち取る闘争において、クアンナム省の民兵と人民軍は五行山を根拠地として使用しました。昨年、五行山を訪れた国内外の観光客はおよそ200万人にのぼりました。また、先ごろ、五行山が国の特別な遺跡として認定される証明書を受領しました。五行山名所管理委員会のグェン・バン・ヒェン委員長は次のように語りました。

（テープ）                

「今年はこの遺跡の復旧を行うと共に観光ピーアールも強化されているので、五行山を訪れる観光客が増えています。五行山が国の特別遺跡として認定されたので、さらに観光客がさらに増えることでしょう」

これまで、ダナン市の行政府は五行山の管理とその文化遺産の維持、保存計画を実施してきました。このような五行山が今後も、ダナン市の魅力的な目的地となり続けることでしょう。