(VOVWORLD) -北部フンイエン(Hưng Yên)省バンザン(Văn Giang)県スアンクアン(Xuân Quan)村は、稲や農作物から花、観賞用植物の栽培へとシフトさせてから10年あまり経った現在、『花の村』として広く知られるようになりました。
トウエンさん |
村人のグェン・バン・トウエンさんは、全国各地を回って、古いバラの木を買って帰り、手入れをしたり、挿し木をして、そして、販売してからこの10年後に、この村における若い億万長者の一人となっています。トウエンさんの話によりますと、当初、約50キロ離れた所にあるハノイ市内の花市場までバイクで花鉢や観葉植物を運んで小売りに行きました。現在では、卸売業者が彼の家に来て、買い物をするようになりました。古いバラの木と輸入バラの木の栽培と販売のお陰で、トウエンさん一家の生活には余裕が出てきました。
トウエンさんの話です。
(テープ)
「ある時に、山岳地帯のサパを訪れた際に、フランスのバラの木を買って帰りました。このバラの種類は、花が大きく、株が元気な植物ですので、このバラの種類を増殖することにしました。その他、インターネット上で、タイや、イギリスの新種のバラを知りました。そこで、タイと中国に行って、そのバラの種子を買って、増殖しました。現在、我が家に栽培されたバラは、全国各地に出荷されるようになりましたよ。」
一方、他のスアンクアン村人のファン・フィ・ホアンさんは、実験室の開設や器具の購入に巨額を投資して、花の細胞培養・組織培養の研究を行い、各種花の種子を提供するという仕事に携わっています。
ホアンさんの話です。
(テープ)
「以前、スアンクアン花栽培村は、中部高原地帯ダラットから多くの種子を輸入しました。私は、農業研究院で勉強したことがあるので、地元の花栽培業者に種子を提供するため、実験室を開設したのです。今後も、私は、高級な花の細胞培養の研究を行う予定です。」
現在、スアンクアン村にある花栽培共同生産組合のスタッフは36人います。組合員は、よく花の栽培過程にハイテク技術を導入したお陰で、高い収益を上げています。
スアンクアン村人民委員会のレ・キー・ドン委員長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「2004年に、村人は、花の栽培に着手する為に、北部にある幾つかの花村を見学して、花の栽培技術や手入れ方法などを身につけました。その後、彼らは、近代的なネットハウスを導入して、各種の花を栽培することにしました。現在、花の栽培を行う一人当たりの年収は平均5千万~7千万ドン程です。」
稲や作物を主に栽培していた地方から、現在までに、スアンクアンの花村は、およそ200ヘクタールに及ぶ各種の花の栽培を行っています。村人たちは、花栽培の職業をさらに発展させる為に、花の盆地や娯楽施設を開設する方針です。