ダクラク省伝統文化の保存に努力する

(VOVWORLD) -施設で、子どもたちは、教育を受けるだけでなく、自分の民族の伝統的な文化や職業の見識を身につけることができます。
ダクラク省伝統文化の保存に努力する - ảnh 1

中部高原地帯テイグエン地方ダクラク省ブオンマトット市にある修道女会のテレサ宿泊施設は、生活の中で貧困な状態にあり、学校に通うことが出来ない現地の子どもを受け入れ、教育を行う場所として、2003年に設立されました。現在、この施設は、ダクラク省とダクノン省に住むキン族、テイ族、ヌン族、ザオ族、セダン族など14民族の子ども20人を養育しています。施設で、子どもたちは、教育を受けるだけでなく、自分の民族の伝統的な文化や職業の見識を身につけることができます。

テレサ宿泊施設で5年間にわたって手織り職を勉強し、また手織り仕事をしてきたホ・ジュエ・ホ・ロンさんは、後輩に手織りを教える教師となっています。毎日の午後になると、大きな木の下にある風通しの良い手織り教室の中で、10歳~16歳までの10人の少女が、ホ・ジュエさんの教えから手織り方法を勉強します。

ホ・ロンさんの話を聞いてみました。

(テープ)

「この施設で、手織りを勉強した後、子どもを教えることにしました。若い世代に自分の民族の伝統職業を伝えることをとても名誉に思うからです。」

これら子どもの一人である、ムノン族の13歳のホ・バンさんの話によりますと、毎日、午前中の授業に参加した後、午後に、手織りの勉強をします。現在、この少女の家族では、父方の祖母だけが手織りをすることが出来るようです。しかし、祖母は、だんだん目が弱くなり、めったに手織りをしません。それでホ・バンさんはテレサ宿泊施設で手織り方法を勉強してから、自分自身でムノン族の手織物を作りたくなりました。

(テープ)

「約2週間ほど手織りを試験的に勉強してから、この職が面白くと思ったので、手織りの勉強を登録することにしました。現在、模様のある手織物を織れるようになりましたよ。今後、この施設で手織り職を教えるか、地元で小さな手織り工場を設立したいです。」

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他方、テレサ宿泊施設に入所している子どもたちは、また、美術手工芸品や、刺繍、楽器などの造り方を勉強しています。

毎年、管理委員会は、それぞれの少数民族のグループによる音楽演奏を行います。施設の担当者によりますと、これらの活動は、子どもたちが自分の民族の伝統的文化の保存に貢献することに役立っています。同時に、それぞれの分野で優れた才能を持つ子どもを選んだ上で、その子どもの才能を磨いて能力を伸ばします。その他、収入を作るために、子どもたちが作った手織物商品や、美術手工芸品、楽器などの消費先を模索したり、観光地などで文芸公演を行ったりします。

テレサ宿泊施設担当者のグエン・ティ・トアンさんは次のように語りました。

(テープ)

「子どもたちは、音楽と美術の面で優れています。私たちは、子どもたちに自分の民族の独特な文化価値の保存と発展に貢献してもらいたいのです。」

これまでに、テレサ宿泊施設は、約200人の子どもを養育してきました。卒業後の多くの人は、教師、医師、アーチストとして活躍しています。

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