チャム族のカテ祭り



 チャム族のカテ祭り - ảnh 1

カ テ祭りはベトナム南部ニントアン省に住むチャム族の最も重要な年中行事の一つです。今年のカテ祭りはチャム族の暦で7月1日から3日までに当たる陽暦10 月11日から13日にかけて行なわれました。この日になると、数千人のチャム族の人々と国内外の観光客がニンフォク県にあるポロメ塔に集まり、ポヌカイン 女神の衣装を受け取る儀式に参加しました。

 チャム族のカテ祭り - ảnh 2

伝説によりますと、チャンパ王国が崩壊した後、チャム族の財宝、中でもチャム族の王様や神様の衣装はラグライ族の人々に引き渡されました。毎年のチャム族の暦で6月末になると、ラグライ族の人々は、チャム族の王様や神様の衣装をチャム族の人々に返します。その翌日に、チャム族の人々はカテ祭りを開きます。

カ テ祭りが終わると、ポヌカイン女神の衣装はラグライ族に再び引き渡され、来年の祭りまでに保管されます。衣装を受け取る儀式はカテ祭りに欠くことのできない活動の一つです。これは、チャム族の宗教儀式であるのみならず、チャム族とラグライ族との緊密な関係に役立つものと見なされています。

ポ ヌカイン女神の衣装を受け取る儀式はカテ祭りの始まりであり、11日に行なわれました。この日は、どの家庭でも、山羊肉、鶏肉、もち米を用意して伝統的料 理を作り、先祖とポヌカイン女神に供養します。12日にカテ祭りのメイン儀式はプヌカイン塔、ポロメ塔、ポクロンジライ塔で同時に開かれました。

 チャム族のカテ祭り - ảnh 3

(現場の肉声)

衣装の送迎儀式は一年中がいい天気であることと豊作を祈願すると同時に、水利システム作りと農業発展に功労があった人々の恩を偲ぶことが狙いです。チャムフュウドク村の儀式の担当者バ・バン・ドウンさんは次のように明らかにしています。

(テープ)

「カテ祭りは祖先代々の恩を偲ぶために、毎年行なわれています。今日のチャム族の人々は運河や田畑を作ってくれたご先祖の功労を永遠に忘れることはありません。」

ドウンさんが話したように、カテ祭りの開催は、ニャチン・ラムカム水利システムを建設し、チャム族の人々に農作業を案内したポクロンジライ神様の功労を偲ぶためです。現地住民の一人マイ・ティ・ミ・ヌンさんは次のように語りました。

(テープ)

「毎年のカテ祭りになると、私はポクロンジライ塔での儀式に参加します。家族全員の幸福、健勝、円満な生活を祈願したいからです。」

カテ祭りにはチャム族のみならず、外国人の観光客の姿も見えました。

 チャム族のカテ祭り - ảnh 4
イアナ・リュカセッブカヤさん(左)


ロシア人観光客のイアナ・リュカセッブカヤさんは次のように明らかにしています。

(テープ)

「私がこの祭りに参加するのは今回で3回目です。チャム族の伝統音楽や舞踊、衣装が印象的だからです。」

祭 りの間に、地元に住むチャム族をはじめ、各民族の人々は綺麗な伝統衣装を着用して、それぞれの家を訪れ、お祝いの言葉を交わします。どの居住地でも、音楽 や太鼓の音、民間遊戯、文芸公演など様々な活動が行われました。チャム族の一人ハン・ティ・レさんは次のように語っています。

(テープ)

「カテ祭りはチャム族の最も大きな年中行事です。この祭りを迎えるため、私たちは綺麗な伝統衣服を事前に作ったり、買ったりしておきます。皆はとても喜んでいます。」

ところで、ニントアン省の伝統職業村に住むチャム族の職人にとって、カテ祭りは国内外の観光客に手作り製品をピーアールするチャンスでもあります。機織り職人のトアン・ティ・チャオさんの話です。

(テープ)

「今年のカテ祭りにあたり、私たちは新しいデザイン、新しい製品、新しい模様の織物製品を披露しました。ミギエップ機織り職業村を訪れる観光客は大勢いましたよ。」

以前、カテ祭りの開催期間は1ヶ月でしたが、現在は3日間だけに短縮されました。この祭りは幸福と豊作を祈念するだけでなく、チャム族文化の独自性となっています。

ご感想

他の情報