(VOVWORLD) -毎年の旧暦1月10日になると、首都ハノイの蘭の花祭りが開催されます。
今年の祭りはハードン区バンフック村で行われ、全国各地から数百人の職人と、蘭の花栽培業者の参加がありました。祭りに参加した来場客は数十種類の貴重な蘭の花を観賞することができました。
実行委員会のメンバーは次のように語っています。
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「今年の蘭の花祭りには全国42の省、市から蘭園主や職人を招きました。蘭祭りを通して、蘭の愛好者が蘭園主や職人と交流し合ったり、蘭の栽培方法や手入れ方法などについて経験の交換をすることができます。」
現在、ベトナムでは数百種類もの蘭が栽培されています。北部ナムディン省にある蘭農園主は次のように明らかにしています。
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「昔から、ベトナム人の間で言い伝えられてきた言葉『王様は蘭を鑑賞、官吏はお茶を楽しむ』があります。花鑑賞の場合、花の香、花の色が一番注目されます。しかし、蘭だけは、各種花の中で一番豪華な花として見なされています。というのは欄は、香りが良くて色も形も豊富ですからね。大勢の人々から愛される花ですね。」
蘭の栽培職人は、ちょうど旧正月テトに合わせて、花を咲かせるように、様々な工夫を凝らしたそうです。ハノイ市に住む蘭の愛好者の話です。
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「蘭の中でもシンビジウムはベトナムの伝統的旧正月テトに咲く花の一つです。そこで、多くの人々はテトの間に家の飾り花として、シンビジウムを選ぶのです。この蘭は、つぼみが出てから、少なくとも20日間にわたって花が咲くのが一般ですね。2年目、3年目の花は一番美しいですが、4年目になると、蘭は鉢から根が溢れる状態になるため、植替え、株分けを行う必要があります。」
蘭祭りは、各地方の蘭園主が、自分の栽培した蘭の独自性を紹介し合うチャンスもあります。中部高原地帯テイグェン地方ラムドン省バオロック市にある蘭園主の話です。
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「今年の蘭祭りに、私たちは、ファーメリー を最も特別な花として紹介したいです。その他、デンドロビウム・アノスマムもあります。この花の木は、2年間も育ったので、2.5~3mほどに伸びた長い茎を下垂させています。ラムドン省の土壌は、ランの栽培に適していますから。特に、ラムドン省の蘭の開花期は、おもに春です。」
ハノイ市の蘭祭りは、蘭の美しさ、魅力性、蘭の豊富さなどのPRに寄与しています。