(VOVWORLD) -これに先立つ2018年は、ベトナムの国際参入過程に重要な節目を記しました。ベトナムは、アジア太平洋議員フォーラムの第26回総会や、 ASEAN 世界経済フォーラム2018など重要な多国間会議の開催を成功させた他、CPTPPを締結、批准しました。
2019年1月の政府月例会議で、グエン・スアン・フック首相は「2019年に、ベトナムは、経済社会発展と国際参入に関わる任務を遂行する。その中にも、相手国との協力関係や対外活動の強化がある。」と強調しました。これに基づき、ベトナムは、相手国との協力関係を推進すると共に、CPTPP=包括的かつ先進的環太平洋経済連携協定を効果的に実現し、EU=欧州委員会にベトナム・EU自由貿易協定の締結と批准を働きかけることになります。
ダボスでのWEF諸活動に参加し、発言するフック首相=TTXVN
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多国間外交活動を強化し、国際社会への広範な参入を継続する方針を掲げ、ベトナムの政府、国会の指導者は、1月中に、重要な多国間外交活動に参加しました。それらは、グエン・ティ・キム・ガン国会議長がカンボジアでのAPPF=アジア・太平洋議員フォーラムの第27回総会に参加したこと、グエン・スアン・フック首相がスイスのダボスでWEF=世界経済フォーラムに出席したことです。
フック首相がWEFに関連する諸活動に参加したことは、国の全面的な改革と国際参入に向けたベトナムの路線や方向、政策、及び決意を示しました。これについて、ブイ・タン・ソン外務次官は次のように明らかにしています。
(テープ)
「フック首相は、『ベトナムが安定した国であり、第4次産業革命を迎える用意がある』というメッセージを送りました。世界各国の大手企業、ベトナムで第4次産業革命を展開すると同時に、ベトナムの人材育成を支援する為、ベトナム側と緊密に連携したい意向を表明しました。」
一方、1月中旬に、カンボジアで開催されたAPPFの第27回総会において、ベトナム代表団は、アジア・太平洋議員フォーラムの加盟諸国の議会に対し、政治や、安全保障、経済、科学技術、文化社会、及び持続可能な開発などの分野において緊密で、かつ、全面的に協力するよう呼びかけました。
同月中に、CPTPP=包括的かつ先進的環太平洋経済連携協定がベトナムで正式に発効しました。この出来事は、ベトナムの世界経済への参入に新たなチャンスをもたらすと評価されています。これについて、チャン・トアン・アン商工大臣は次のように述べています。
(テープ)
「CPTPPは、ベトナムの地域と国際への新たな参入過程を示しています。グローバル化が複雑に推移している中で、ベトナムが断固として国際社会への広範な参入を実現することは、外交戦略の遂行に役立つと思います。」
2019年中に、ベトナムは他の複数の重要な多国間出来事に参加します。ベトナムがこれらの出来事に主体的かつ積極的に参加することは、多国間外交活動の促進に寄与すると共に、ベトナムがASEANや国連などの重要な任務を担うことにも有利な前提を備えてゆくことでしょう。