ベトナム・ラオス国境地域の村提携

ベトナム中部クアンチ省はラオスのサバナケット県とサラバ県に接する260キロに及ぶ国境線を持っています。2005年7月に、ベトナムとラオスの村レベ ルの提携関係プログラムが調印されて以来、姉妹関係をもつ村の数は24件に上っています。両国間の国民は、団結し合い、共に経済発展を助け合うだけでな く、国境地域の平和、安定の維持にも寄与しています。

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現場の肉声

今日、サバナケット県セポン町のフォン村とクアンチ省ラオバオ町のズイタン村に住む女性たちは、ズイタン村女性協会会長の家で集合しました。皆さんは、農作業や畜産、子供の結婚、家の建設などの話をしています。

フォン村の女性協会会長のコンマニさんは「以前、両国の国境地域に住む人々は知り合いになったが、2012年11月に両村が提携関係を認められてから、その関係は緊密化した。双方の人々はまるで一つの村のように往来し、急な問題が出ると、一緒になって決策を探す」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「フォン村とズイタン村の村人は仲良く暮らしており、よく助け合っています。双方の女性たちは、常に、農作業や畜産に関する経験の交換をし合っています。また、村人たちは、それぞれの風俗習慣を尊重しています。」

一方、ズイタン村の村長グェン・ビエット・シンさんは「言語と習慣が違うものの、両村が提携関係を締結してから、殆どの女性たちは、頻繁に交流を行なうせいか、それぞれの言語で話せるようになった。」と明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「交流会で、双方の参加者らは、生産、経営の諸活動の結 果について話し合います。例えば、今年、どのぐらいの作物を収穫できたとか、どのような製品が最も売れゆきが良かったとか、どんな製品が提供を必要としているのかなどです。双方の交流したお陰で、これまでに、村人たちの生活は落ちついてきましたよ。」

このように語ったシン村長は「以前、両国間の国境線で は、麻薬犯罪、密売、違法越境などの不正な問題がよく発生した。また、両国民の自主移民、国際結婚などは法律の規定をまだ遵守していなかった。しかし、両 国の村レベルの提携関係モデルが出来てから、それらの状態は改善されるようになった」と明らかにしました。シンさんは次のように語りました。

(テープ)

「国境地域における政治面や国防安全面の問題は著しく改善されてきました。双方は子や孫に、法律の遵守、国境地域での社会秩序を教育しました。」

一方、クアンチ省ラオバオ町フォンホア県カータン村とサバナケット県セポン町デサバン村は10年 前に提携関係を結びました。カータン村女性協会のグェン・ティ・チュオン会長の話によりますと、両村はたった数百メートルの距離を離れているので、それに 双方の多くの家庭は長い家系の関係を持っているため、よく訪問し合っています。彼らは、経済の発展、生活の改善を助け合うだけでなく、時代後れの習慣を撤 廃したほか、文芸交流、スポーツ試合などの諸活動を行なっています。チュオンさんは次のように語りました。

(テープ)

「村レベルの提携関係が締結されてから、ベトナムとラオスの両国民は緊密化してきました。現在、両国民の関係はまるで姉妹関係であると言えるでしょう。例えば、双方の伝統的正月になると、互いに新年の挨拶を交わしに行きます。あるいは、3月8日の国際婦人デーになると、双方の女性たちは交流会を開催します。」

ベトナムとラオスとの国境地域における村レベルの提携関係は両国の友好関係と相互理解に大きく寄与することでしょう。


 

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