中部高原地帯テイグエン地方ラムドン省山間部のラックズオン県の農業生産用地の総面積は、約1万ヘクタールに上り、およそ740ヘクタールの農地では、クリーン農業、ハイテク農業が行われています。近年、ラックズオン県では、主力植物の栽培、生産性の向上に集中し、農作業へのデジタルトランスフォーメーションを実現し、OCOP=一村一品の製品を作っています。

コーヒー豆を販売するクチャムさんの店

コーヒー豆を販売するクチャムさんは、原料の管理から豆の加工、出荷に至るまでの全ての工程にデジタル技術を導入したことにより、コーヒー製品の質が向上しています。

クチャムさんは次のように語りました。

（テープ）

「以前、我が家は、主にコーヒーの生豆しか販売していませんでしたが、豆を加工した製品を販売するようになってから、収入が遥かに高くなっていますよ。地元の住民の雇用創出にも貢献しています」

コーヒーのOCOP製品の紹介

ラックズオン県人民委員会のシル・ポ副委員長によりますと、現地にある多くの企業は、農作物の生産、加工、分配、消費にデジタル技術を適用してきましたが、個人事業主であるクチャムさんの例は重要な前進であるということです。そこで、このような試みを拡張するために、ラックズオン県は、農民に科学技術移転の訓練を行う傍ら、OCOP製品の紹介センターを設立する方針です。

シル・ポ副委員長は次のように明らかにしました。

（テープ）

「現地で生産されるユニークな製品のＰＲ、紹介のため、OCOP製品の紹介センターを設立する予定です。これにより、製品が国内で安定的に消費されるほか、外国にも輸出され、経済的に豊かにするでしょう」

現在、ラックズオン県には、28のOCOP製品があります。同県は、ラムドン省にさらに19のOCOP製品の認定を申請しています。これらは、ハイテクで生産された農産物です。近代的農法を導入したことにより、農業生産高は、以前より高くなっています。

ラックズオン県人民委員会のス・タイン・ホアイ委員長は次のように語っています。

（テープ）

「ラックズオン県における農業は経済をリードしています。そこで、私たちは、農業開発に向けた複数の事項を実現しています。また、スマート農業を目指して、農業生産へのハイテク応用、原産地の表示、OCOP製品の開発を行う方針です。そのほか、地元のユニークな製品の紹介センターの設立、農業体験ツアーの開設、農産物加工区の建設への投資を誘致する予定です」

ラックズオン県は、今後も、有機農業の開発、農産物の収穫量の増加と質の向上、生産から安定的でかつ持続可能な消費までの農産物のバリューチェーンの開発を目指す方針です。