分離手術の成功とベトナム医学の成果

(VOVWORLD) -去る7月15日に、ホーチミン市小児病院で生後13カ月の結合双生児は、分離手術と4泌尿器系や消化器系、骨盤などの再建手術と合わせて約13時間に及ぶ手術の末に、無事に分離されました。およそ100人の医師がこの大手術に参加しました。2人の赤ちゃんチュク・ニちゃんとジエウ・ニちゃんは、4本の脚が別々でしたが、腹部と骨盤部が結合していました。これは世界でも非常に珍しいタイプです。
分離手術の成功とベトナム医学の成果 - ảnh 1         写真: nhandan.com.vn

ホーチミン市児童病院のグエン・ミン・ティエン副院長は次のように明らかにしました。

(テープ) 

「手術後、二人の赤ちゃんの消化器や、泌尿生殖器などをよく見極めました。現在、肛門部分の皮膚が良好に進展し、尿の色も普通の水準に満たしていますよ。」

この二人の赤ちゃんは今回の手術後にも、健康状態が安定してから、消化器系などの再建のために数回にわたる手術を受けます。今回の腹部と骨盤部が結合した双生児は、32年前のベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤の影響で結合双生児として生まれたベトちゃんとドクちゃんのケースと同じでした。ただ、ベトちゃんドクちゃんには脚が3本でしたが、今回の結合双生児は運よく4本の脚をもっています。32年前に、医師チャン・ドン・ア教授はベトちゃんドクちゃんの分離手術のリーダでしたが、今回の大手術では、専門的相談役として務めました。

分離手術の成功とベトナム医学の成果 - ảnh 2    チャン・ドン・ア教授= nld.com.vn

32年前の分離手術について、ア教授は「当時、ベトナムは、一番困難な状態に直面した。手術に用いられる糸を始め抗生薬、殺菌剤さえも不足していた」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ) 

「当時、日本赤十字社の医師の立ち会いの下、ベトナムは、世界医学で非常に大変な手術を成功させました。」

このように語ったア教授はさらに「当時の分離手術は、ギネスブックに記載された。」と明らかにし、次のように述べています。

(テープ)

「ベトちゃんドクちゃんの分離手術は世界にも稀なケースでした。双生児の中の一人が脳障害を抱えました。長時間にわたって、脳障害患者に手術を行ったケースは、かつての医学部ではなかったという事です。今回の分離手術の成功の後に、アメリカの医師らは、次回の分離手術にその経験を活かしていました。」

ところで、2人の赤ちゃんチュク・ニちゃんとジエウ・ニちゃんの分離手術を終えた後、ア教授は記者団に対し「この出来事は、ベトナムの医療部門の著しい進歩を示した」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ) 

「かつてのベトちゃんドクちゃんの分離手術では、私は、手術チームのリーダの役割を担いました。今回の、分離手術を担当した医師スタッフたちは、殆どが私の学生でした。彼らは、専門的に優秀な人とたちです。これは私にとって幸いなことですよ。」

ベトちゃんドクちゃんは、下半身がつながった結合双生児として1981年に、ベトナム中部高原地帯テイグエン地方コントゥム省で産まれました。この地域はベトナム戦争下で枯葉剤が多量に散布されました。兄のグエン・ベト、弟のグエン・ドクの双子の兄弟の日本語による愛称です。2人は上半身2つが1つの下半身でY型に繋がった結合双生児として産まれました。ベトが急性脳症となったことを契機として手術で分離されました。1988年10月4日にホーチミン市ツーズー病院で、ベトナムと日本の医師合わせて70人あまりがチームで、12時間に及ぶ大手術を成功させ、ベトには左足、ドクには右足がそれぞれ残されました。

分離後、ベトは、脳障害を抱え寝たきりの状態が続いていましたが、2007年に、26歳で亡くなりました。一方、ドクは日本から義足が提供され、ツーズー病院の事務員となったり、ボランティア活動も行っています。彼は、ボランティア活動の際に知り合った女性と結婚して、二人の双児の父親となっています。

腹部を結合した双生児の分離手術を成功させたのち、ベトナムの医学部門は、世界にベトナム医療の進歩を見せました。このことは、ベトナム人にとってはもちろんですが、世界の医学界にとっても誇りになることでしょう。

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