メオバック県での牛市場=
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ベトナム北部の最北端の地岩石高原のあるハーザン省メオバック県に住んでいる少数民族モン族にとって、牛は 土地の耕作や運搬などに利用されるだけでなく、経済的利益をもたらしています。現地の住民は、農業発展における食肉用としての牛の飼育を主要な経済部門として見なしています。
この10年間、ハーザン省における牛の飼育は現地住民の生活改善に寄与してきました。牛の飼料を十分に提供する為にメオバック県は、全ての村や町にある空き地に大量の牧草の栽培を行いました。メオバック県カンチュフィン村農民協会のラウ・ミ・ブ会長は次のように明らかにしています。
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「この地では、毎年11月と12月だけに霜が一番多く降るため、草は枯れてしまい、使用できなくなります。普段、牛の飼育業者は林に野生の草取りに行きましたが、空き地がある家庭は草を栽培します。大量の草を収穫すると、発酵させます。その草は牛のエサに利用できるからです。」
現在、カンチュフィン村では、およそ1700頭の牛が飼育されています。また、40世帯が、食肉牛の売買で、高い収入を得ています。そのため、村の役場は、現地住民に牛の肥育を奨励するため、様々な措置をとっています。先ほどのカンチュフィン村農民協会のラウ・ミ・ブ会長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「関連各部門は現地の農業奨励協会と連携して、年に2回牛飼い業者に牛の手入れについて訓練を行っています。牛は農民の大きな財産なので、牛を所有している家は生活が上、中、下の中水準になっています。」
この数年間、牛の肥育のお陰で、多くの家庭が高い収入を得て、困難を乗り越え、生活に余裕が出てきました。牛の肥育に成功した家庭のスン・サイ・ノさんは次のように語っています。
(テープ)
「我が家はいつも2頭の牛を飼っています。多い時は5~6頭もいましたよ。この地は、栽培や畜産に適さないのですが、牛だけは飼育できます。牛は草だけでなく、穀類蒸留粕、トウモロコシなどの飼料を食べれば、太ります。」
牛の肥育のお陰で、現地の貧困世帯の割合は急減してきました。生活が改善され、農民たちは飼育に奉仕する近代的道具を購入できるようになりました。カンチュフィン村に住むスン・サイ・チャさんは、草の刈払機を指差しながら、次のように語りました。
(テープ)
「現在、草の刈払機を購入してから、楽になりました。以前は、2~5キロの遠いところまで草をとっていくために、手で約30キロの草を採るのに半日もかかっていました。本当に大変でした。」
ハーザン省の行政府は、牛飼の発展を目指すため、現地の住民に牛の飼料に用いる草の栽培面積の拡大を奨励すると共に、牛の飼育業者向けの低金利融資など様々な政策をとっています。