アーティチョーク栽培で富むサパの農民たち
北部ラオカイ省サパ県は標高1500mの高地にあり、平均気温に恵まれることから、薬草栽培に適した地方となっています。この数年だけでも、高地の多くの農家は貴重な薬草の栽培と発展を成功させました。
現地当局の支援を受け、サパでの薬草栽培面積は日々増加しています。多くの新品種の薬草が試験栽培されています。中でも、アーティチョークは経済的効果をもたらしています。3ヘクタールの土地でアーティチョーク栽培をするマ・ア・シンさんは、次のように明らかにしています。
(テープ)
「我が家は3ヘクタールの土地でアーティチョークを栽培しています。この植物は葉、茎、根、花、どれも売れるので、収益は年平均約3億ドン(150万円程度)に上っています。」
シンさん家庭のように、サパにおけるアーティチョーク栽培のお陰で多くの世帯は貧困状態を脱出し、生活に余裕が出るようになりました。現在、アーティチョークは主要な薬草の一つとなっています。サパ県全体では70ヘクタールあまりのアーティチョークがあります。アーティチョークの収穫量は年平均4千トンに達しています。薬品株式会社チャファコ社がアーティチョークの買い入れを公約しました。同社のド・テェン・シ社長は次のように語っています。
(テープ)
「この数年、わが社は、現地の行政当局や農民と連携して、薬草の栽培と発展を行っています。それを通して、薬草の効率と質の向上に寄与しています。」
その他、2015年以来、サパ県は気候と土壌の強みを活用して、およそ5ヘクタールの当帰、田七人参の栽培面積を展開してきました。漢方薬の栽培面積を拡大させるために、同県は様々な政策をとっています。サパ県経済室のチャン・ラン・フオン副室長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「2015年~2020年期、サパ県は漢方薬栽培面積を200ヘクタールに発展させる
方針です。農民が漢方薬を勝手に栽培しないように、私たちは良く宣伝していま
す。」
アーティチョークはこの数年にわたって、稲や各種作物の代わりに幅広く栽培されるようになりました。この植物の手入れは簡単な上、経済的にも価値があります。そこで、アーティチョークはサパ県の住民から貧困解消に繋がる植物とみなされています。