貧困解消に取り組むベトナムの努力

(VOVWORLD) -ベトナム政府は、経済社会発展の傍ら、貧困解消を大きな目標として見なしています。
貧困解消に取り組むベトナムの努力  - ảnh 1      写真:dansinh.vn

これに基づき、貧困な状態にある地域において、2016~2020年期の持続可能な国家貧困解消目標プログラムが実施されています。このプログラムは5件のプロジェクトに分かれています。それらは、迅速かつ持続可能な貧困解消を支援するプロジェクト補助、少数民族居住地と山岳地帯の特に貧しい村における経済社会発展プロジェクト、生産発展・生計多様化・貧困解消モデルの拡大を補助するプロジェクト、情報通信プロジェクト、及び、地域間貧富格差の縮小、貧困が激しい地域に住む人々の生活改善を目指すプロジェクトです。

これまでに、プログラムを展開する間に、多く地方は、地元の強みを活用して、転作などを行ってきましたが、その結果は、確実ではないということです。地域間の貧富格差という状態が存在し、再び貧困率が年間5・1%の水準に達しているという現状です。

国会民族委員会の貧困解消調整事務局のボ・バン・バイ局長は次のように語っています。

(テープ)

「これらは、各省庁、部門、特に民族委員会から懸念されている問題の一つです。それぞれの貧困解消地域の現状に見合うような措置を講じており、貧困解消方策を刷新させる必要があるともいいます。」

一方、労働傷病軍人社会事業省・国家貧困解消委員会のゴ・チュオン・ティ委員長は、次のように述べています。

(テープ)

「2016~2020年期の持続可能な国家貧困解消目標プログラムが実施されてからの結果に基づき、2020年までに、現在の貧困な状態にある地方の半分は、目標を達成できると予測されています。」

2018年に、国会の社会問題担当委員会は、国会の持続可能な貧困解消政策の実施状況を監視し、具体的に評価しました。これに基づき、多次元的貧困率は6%以下に低下したということです。同委員会のブイ・シ・ロイ副委員長は「2019年にも、引き続き、少数民族居住地や僻地、離島における貧困解消プロジェクトの実施状況への監視を行う」と明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「国会常務委員会は、監視団を発足させ、監視の内容や方法などを定めました。2019年当初の数カ月にその監視活動を始めます。今回の目標は、少数民族居住地や僻地、離島における貧困解消プロジェクトの実施状況を全面的に評価することです。」

2016~2020年期の持続可能な国家貧困解消目標プログラムは半分の期間に実現されています。今後も、ベトナム政府は、引き続き、少数民族居住地における複数の貧困解消政策を実施する方針です。

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