(VOVWORLD) - 新年にあたり、VOVベトナムの声放送局のグエン・テー・キ総裁は「こんにちは2018年」と題する記事を執筆しました。この記事は、ベトナムが2017年に収めてきた成果を明らかにし、これらの成果は、2018年の強固な基盤になるであろうとの見解を示しました。新年にあたり、VOVのキ総裁の記事をお伝えします。
VOVのキ総裁 |
2017年は、洪水や台風などがベトナムの多くの地方を襲って大きな被害をもたらした年でした。2017年の自然災害による死者は380人以上で、多くの家屋や道路、学校などが破壊しました。
また同年は、多くの国で政治・社会などの面での変貌を見せた年でした。そして、世界大国のアメリカのトランプ大統領は「アメリカ第一」を掲げる一方、中国の習近平国家主席は、中国を2050年までに世界を主導する大国に引き上げると訴えています。
多くの分野で大きな成果
こうした中、2017年は、ベトナムにとって成功の年でもあったと言えます。
外交の面では、ベトナムはAPECアジア太平洋経済協力会議の首脳会議の開催に成功しました。開催国としてのベトナムは、多くのアイデアや提案をし、APECの威信と地位の向上に貢献したと評されています。これは、国際社会におけるベトナムの威信向上にも役立っています。
政治面ではベトナムは2017年APECの諸活動、とりわけ、6日から5日間のAPEC首脳会議を成功裏に開催しました。
APEC首脳会議 |
ベトナムは議長国としてAPECと自国の地位、役割の向上を目指す様々な構想や解決策を提出しました。一方、2017年に、ベトナム共産党の指導方法が刷新されてきました。第12回党大会決議を法制化する決議を公布し、社会主義を志向する市場経済体制の充実、国営企業の再編、民間経済セクターの発展、政治システムのリストラ、国民の健康増進などを目指しています。
さらに、党と国家は汚職対策を強化することや党内の道徳衰退を防止する決意を固めました。グエン・フ・チョン党書記長は『炉が熱ければ、湿った薪でも燃える』というスローガンを掲げ、汚職対策を進めることへの断固たる姿勢を示しました。
経済に関しては国会が打ち出した13の指標をいずれも達成、ひいては上回り、GDP=国内総生産の伸び率は6.81%を突破しました。ベトナムのビジネス環境指標や競争力ランクが上昇し、輸出入、外国投資誘致なども好調でした。また、外貨準備高は515億ドルにのぼり、過去最高となっています。同年、ベトナムを訪れた外国人観光客は延べ1300万人を超えています。
ベトナムは、「傷病軍人・戦没者の日」70周年、「ロシア10月革命100周年」、「上空のディエン・ビエン・フー作戦勝利」45周年、「ベトナム・ラオス友好年」、「ベトナム・カンボジア友好年」など、国の重要な記念日を成功裏に行いました。そして、ベトナムの民謡「ハットソアン」と伝統芸能「バイチョイ」がユネスコによって無形文化遺産として認定されました。
団結して前に進む
VOVのグエン・テー・キ総裁は記事の中で、ベトナムをさらに発展させるためには、いろいろな困難を乗り越えなければならないと強調しました。党の建設と健全化や、思想と道徳の面での腐敗への戦い、汚職防止対策などは大きな試練に直面しているからです。しかし、ベトナムは強固な基盤が構築できたことにより、いかなる試練をも乗り越えるであろうとの見解を示しました。