つながりのある世界の形成に寄与するベトナム

(VOVWORLD) -今月5日から8日にかけて、ベトナムのグェン・スアン・フック首相はドイツを訪問し、ドイツのハンブルグで開かれるG20主要20カ国・地域サミットに出席するとしています。

この出来事は、ベトナムとドイツとの戦略的なパートナーシップを始めとする、ベトナムとG20諸国との協力関係を広範に発展させることに寄与すると同時に、ベトナムがAPEC 2017主催国として、G20と共に、つながりのある世界の形成に意見を提出するチャンスであると期待されています。

フック首相による今回のドイツ訪問は、ベトナム・ドイツ戦略的パートナーシップが多くの分野において幅広く発展し、また、ベトナムとG20諸国との協力関係が良好になっている背景の中で行われています。現在、G20加盟10カ国はベトナムと戦略的なパートナーシップ、2カ国は全面的なパートナーシップを確立しています。

つながりのある世界の形成に寄与するベトナム  - ảnh 1ASEM 11に合わせて個別会見したフック首相(右)とメルケル首相 = TTXVN

越・独 戦略的なパートナーシップの大きな潜在力

この5年あまり、戦略的なパートナーシップを樹立して以来、ドイツは、欧州連合におけるベトナムの主要相手国になっており、両国の貿易取引額は100億ドル前後に達しています。在ドイツベトナム大使館のドアン・スアン・フン大使によりますと、両国間の多くの分野における協力潜在力は大きいとのことです。フン大使は次のように語っています。

(テープ)

「ドイツは、世界第4位の経済大国であり、世界トップレベルの先進国で、高度な精密機械産業を誇る国です。また、ドイツの各州は、単に法人格を持つ地方公共団体ではなく、それぞれが主権を持っています。喜ばしいことに、ドイツは、ベトナムと協力したい意向にあります。」

普通、このような訪問計画には長い時間が掛かりますが、発言の証として、ドイツのメルケル首相は、フック首相をドイツ訪問に早期に招待したということです。今回のフック首相によるドイツ訪問は、両国関係の強化に有意義な貢献を寄与するとしています。フック首相とメルケル首相らとの会談を通して、双方は、相互理解を深めると共に、協力強化に向けた決意を示すとみられます。その一方で、ベトナムに関心を持っているドイツ企業共同体はベトナムの首相からのメッセージを受けたい意向です。フン大使は次のように述べています。

(テープ)

「ベトナムだけではなく、ドイツ側にとってもこれは大きなチャンスであると思います。多くのドイツ人実業家は私に、『以前は、ベトナムにあまり関心を持っていなかったが、現在のベトナムは群を抜いて市場を開放した国の一つだと分かった。これは、大きなチャンスであり、双方が経済連携のためにそのチャンスを掴んでいくべきだ』と言っていました。」

繋がりある世界の形成に寄与するベトナム

今年のG20サミットのテーマは「相互につながっ世界の形成」となっています。APEC 2017主催国としてのベトナムはG20サミットと関連会議に招待されています。今回のサミットの主要議事の多くの内容は、ベトナムとAPECの優先課題に似ています。G20サミットとAPEC 2017首脳会議は、包摂的かつ持続可能な経済成長、貿易投資連携の強化、刷新と創造力の奨励、第四次産業革命の影響によるデジタル経済時代の経済、社会、労働、雇用問題の処理、気候変動対応などに集中しています。APEC 2017主催国であるベトナムはG20のプロセスの構築とG20サミットに積極的に参加してゆくとしています。

世界情勢が複雑に推移している背景の中で、フック首相によるドイツ訪問とG20サミットへの出席は、ドイツとの戦略的なパートナーシップを強化すると同時に、ベトナムがダイナミックに発展しており、国際社会における責任のある一員であることを伝えることも狙いです。

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