今から４８年前の１９７５年４月３０日は、ベトナム民族にとって重大な日であり、ベトナムの国家が完全に統一したことにより、ベトナム民族の歴史に平和のときを切り開きました。あれから、ベトナムの国民は、より輝かしく、より美しく、より大きなベトナムを目指して国の建設、発展に着手してきました。

平和と発展の時期を切りひらく

平和・統一・独立・繁栄は全ての国が目指す目標となっています。ベトナムも例外ではありません。今日のベトナムは、多くの分野において多大な成果を収めてきました。ベトナムはここ数年連続して経済の伸び率は７％を超え、経済成長は世界でも上位にあり、経済成長モデルの革新、経済の再構築などを集中的に実現しています。

イリーナ・コルグン博士

ロシアのアジア戦略研究センター長であるイリーナ・コルグン博士は次のように評価しています。

（テープ）

「ベトナムは国の工業化を進めています。ベトナムは、最も単純な組立工場から複雑な技術製品まで、多くの専門産業分野を発展させる方針です。実際、ベトナムは総合的な経済構造の構築を目指して重要な産業の発展を実現しています」

社会保障分野では、一人当たりの所得は1988年には86ドルでしたが、34年後の 2022年には約4100ドルに達し、2023年には4400ドルに達するように取り組んでいます。

インドネシアの東南アジア研究所の専門家ヴィーラマラ・アンジャイア氏は次のように評価しています。

（テープ）

「ベトナムは、人権の保護、特に国民の利益のための社会経済開発の促進、すべての持続可能な開発目標の遂行において多大な成果を収めてきました。そのほか、貧困削減事業、国民生活の質向上などにおいても望ましい成果を収めました」

国際社会におけるベトナムの地位向上

平和を勝ち取って以来、ベトナムは経済発展、社会保障の確立を遂げるとともに、国際的に全方位かつ多様な外交政策を講じています。

対外分野では、2023年はじめ以来、ベトナムは国連加盟国193か国の中の190か国と外交関係を樹立し、200か国・地域と経済・貿易・投資の関係を持っています。現在、ベトナムでは、142か国・地域の投資家が4400億ドル相当、約36400件の投資プロジェクトを実施しています。

また、ベトナムは国連や、東南アジア諸国連合、アジア太平洋経済協力会議などの70余りの重要な国際組織、フォーラムの一員となっています。特に、2014年以降、ベトナム人民軍は国連PKO=平和維持活動に積極的に参加し、この任務を立派に果たしてきました。これまでに、ベトナムは500人余りの軍事要員をPKOと国連本部に派遣しています。

アントニオ・グテーレス国連事務総長(IRNA/TTXVN)

ベトナムの貢献についてアントニオ・グテーレス国連事務総長は次のように明らかにしました。

（テープ） 

「ベトナムは、1977年に国連に加盟してから、常に国連の強いパートナーの一つです。ミレニアム開発目標達成に向けた牽引役としてのベトナムは、持続可能な開発のための2030アジェンダを展開する土台となっています。ベトナムは、持続可能な平和への維持に重要な貢献を果たしています」

ベトナムが国家として統一してからの48年間の成果は、ベトナムの国民が「より輝かしく、より美しく、より大きな国の建設」を徐々に実現していることを示す証となっています。この成果は、独立100 周年にあたる2045 年までに「高所得国」入りするという目標を目指す動機付けとなっています。