(VOVWORLD) - カンボジアの総選挙は7月29日に行われる予定ですが、カンボジアの安定・発展に新しい原動力をつけるであろうと期待されています。
定数125議席を目指す今回の選挙で、約830万人の有権者が投票を行いますが、各政党の選挙戦が注目されています。
選挙戦のポスター(写真:ロイター) |
経済社会発展での成果
近年、カンボジアはフンセン首相が党首をつとめるカンボジア人民党の指導の下、経済社会発展事業で大きな成果を収めてきました。この20年、カンボジアは年平均7.7%の高い経済成長率を維持しており、世界銀行によって「アジアの新たな虎」として呼ばれています。
国民の生活水準もかなり改善されつつあります。2013年に、一人当たりのGDP国内総生産は1000ドルでしたが、2018年は1500ドルを超えると予測されています。貧困率は、2004年に総人口の53.5%から、2016年には13%にも下がっています。これは、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダで出されたカンボジアの貧困解消目標を上回っています。
マクロ経済の安定を目指す政策を実施していることにより、カンボジアの公的債務は東南アジア地域の諸国の中で、最低であると評されています。
世界銀行の予測によりますと、2018年と2019年に、カンボジアの経済成長率は7%以上を維持するであるとしています。
カンボジア人民党への信頼
カンボジア人民党の指導の下、同国が経済社会発展事業で大きな成果を収めたことは同党に対する国民の信頼向上につながっています。
今回の選挙で、カンボジア人民党は、民族団結、憲法の尊重、君主制保護、民主主義強化、社会平等などのスローガンを掲げると共に、7%の経済成長と1%の貧困解消率という目標を出しています。
外交政策について、カンボジアは、中立の立場を維持しており、内政不干渉の姿勢を堅持しています。また、近隣諸国との国境線画定を促進させると共に、地域の平和・安全保障の維持に取り組む方針です。
このような成果により、与党カンボジア人民党が今回の総選挙で勝利することは確実であると見られています。