ベトナム女性の識字率は95％である

女性のエンパワメントとジェンダーの平等の実現はベトナムを含め、世界各国が掲げている目標です。ベトナムはジェンダーの平等で多くの成果を収めてきましたが、この目標の実現のため、法律や政策の完備に力を入れています。

ベトナム共産党と政府はジェンダーの平等に関する法律を完備させるとともに、経済社会発展計画において、ジェンダーの平等の目標を盛り込んでおり、女性があらゆる活動に参加できるように有利な条件を作り出しています。

ジェンダーの平等に関する重要な成果

これまで、ベトナムは2006年の男女平等法や国連女子差別撤廃条約に従って、男女平等の確保と差別撤廃に関する法律文書や規定を作成し、公布しました。ベトナムは2011年から2020年期の男女平等推進国家戦略を公表し、社会共同体に男女平等の促進、女性の地位向上、女性への差別撤廃への認識を高めることが狙いです。

さらに、2013年9月の国連総会で打ち出されたジェンダー平等の推進と女性の地位向上という目標は2015年に設定された期限を前倒しして達成しました。

ベトナムの女性は人口の5割以上で、労働力のおよそ5割を占めており、社会共同体のあらゆる分野に参加しています。2016年～2021年期の第14期国会で女性国会議員の割合は26･8%に達し、地域と世界でも高いレベルにあります。女性は政治局員、国会議長、国会副議長、国家副主席、大臣、副大臣などを務めている一方、地方レベルでは重要なポストに就いています。

特に、少数民族出身の女性の役割は日々活用されています。現在、女性の就業率は49％、女性の識字率は92％、僻地や山間部、少数民族居住地における女子の純就学率は8割にのぼっています。

ジェンダーの平等の実現に引続き力を入れる

女性のエンパワメントとジェンダーの平等の実現に多くの成果を収めていましたが、ベトナムでの女性のジェンダーの平等の実現には第4次産業革命、気候変動、人口構造の変化などにより多くの試練に直面しています。これにより、ベトナムはこれまで達成した成果を維持するため、具体的な行動計画を作成する必要があります。こうした理由で、現在、ベトナムの関係各機関は2021年から2030年までのジェンダーの平等に関する国家戦略の作成を急いでいます。

また、ベトナムはジェンダーの平等の実現を経済社会発展計画に盛り込んでいます。特に、2019年、ベトナムは労働法を採択し、その中で、女性労働者を対象に11つの優遇政策が盛り込まれました。

これと同時に、ベトナムは女性の権利保護に関する各レベルの行政府の指導者、社会全体の認識向上を目指し、教育宣伝活動を促進すると共に、女性のエンパワメントとジェンダーの平等の実現のため、国際協力を強化しています。

女性の解放と女性の全面的発展はベトナム革命の目標の一つです。ベトナムがこの件に関してこれまで達成した成果は国際社会により認められました。今後も、ベトナムはこれらの成果を維持、発展させるため引き続き取り組んでゆきます。